環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年6月30日)

1.発言要旨
  本日の閣議ですが、一般案件3、国会提出案件3、政令4、配布3、環境、沖縄・北方関連、主請議のものなどはありませんでした。
  5月の完全失業率と有効求人倍率の発表がありました。全国の完全失業率は4.0%、そして沖縄の完全失業率が7.8%で0.1ポイントの上昇となっております。全国に比べて沖縄はいつも倍近いという状況は変わっておりませんが、基本的には厳しいものの改善の方向ということで、全国と同じ方向にあるのではないでしょうか。沖縄は0.1ポイントの上昇でありますけれども、前年同月比では同水準であります。
  有効求人倍率は全国で1.07倍で、沖縄は0.45倍、0.01ポイントの上昇ということであります。
  それから沖縄に関連して、昨日、稲嶺県知事が次の知事選への不出馬を正式に表明されましたので、私から一言申し上げておきたいと思います。
  稲嶺知事は平成10年に御就任になりましてから、国と協力して沖縄の発展のために大変力を尽くしてこられました。特色ある産業の振興であるとか企業立地、科学技術大学院大学構想の推進など各方面で大きな功績を上げられてきたものと承知をしております。
  実際には12月までが任期でありますので、最後まで沖縄のために尽力されると考えておりますし、また、私も稲嶺知事と協力して引き続き沖縄の振興、そして基地負担の軽減に取り組んでまいりたいと、このように考えております。
  それから今日は4人、総理を含めると5人の閣僚がおりませんでしたので、閣議はやや少人数のメンバーで効率よく行ったという、そんな印象でしょうか。
  私からは以上であります。

2.質疑応答
(問)水俣の問題ですけれど、懇談会が2回延期されていますが、現状を大臣はどのようにとらえていらっしゃいますか。

(答)今、起草委員の方々に大変御熱心に取り組んでいただいております。今後などについて有馬座長とも話をしており、何月何日にどうするということの結論は出ていません。

(問)懇談会の方としては、認定患者の救済策等についても触れていきたいという意向があるやに聞いていますが、この点については、大臣、どのように考えていらっしゃいますか。

(答)取りまとめについては、有馬座長と御相談いただいているところですので、今こちらから申し上げる立場ではございません。

(問)有馬座長と相談されているというのは、有馬座長と起草委員の間で相談がされているということですか。

(答)それもありますし、事務局とも取りまとめの相談をしています。

(問)今日、この後だと思いますが、省庁の出力排出の成績が出ると言っています。漏れ伝わるところだと全体的に余り芳しくないと聞いているんですが、特に環境省は余り芳しくないと。これについてどういうふうにお考えかと。

(答)環境省は率先してやるべきだと思っています。その意味で消灯とか、クールビズはその最たるものであります。それから電力を購入する際に、より安いものを購入すべしという会計法にのっとった形でやったことが影響したと記憶しております。その係数が悪い結果を招いているので、より温暖化防止に対して効果のある電力源を選んでくることが1つポイントなのではないかと思います。逆に減っているところを見ると、そういう傾向が見られると思います。それとあと計算方式もありますね。

(問)稲嶺知事の勇退についてなんですが、これまでの業績で最も評価する点というのを教えてください。

(答)これまで国との協力関係において、もともと産業人、経済人でいらっしゃいますので、その意味で、新しい産業の導入を前向きに進めてこられたという点は、何度もお会いしている中で感じるところであります。沖縄の経済は、自立型の経済に移行させていく重要な時期にありますが、そういったことをよく理解されているリーダーであると思っております。

(問)米軍再編に係る評価というのはどうですか。

(答)今、まさに日米の首脳会談が開かれているところですけれども、それにいたるまでに知事のお考えはいろいろあったかと思います。これから、まだまだ沖縄県との間では、国としても距離感が残念ながらあると思うんですけれども、知事ともしっかりとお話を進めていきたいと思います。知事がこれまでに考えておられたこと、それからこの先やっていかなければならないことなど、沖縄のことを考えつつ、そしてまた抑止力の確保という大きな観点も失わずに米軍再編をどう進めていくのか、12月までしっかりとお務めいただくわけですので、その間にも知事とはよくお話をしていきたいと思っております。

(問)残りの任期で調整していくことというのは、米軍再編のみですか。

(答)米軍再編のみではありませんね。沖縄の問題というのは多々あるわけですから、知事としてお務めいただく間に、そのほかの大きな問題、先ほどの雇用、産業の問題などもありますが、そういったことについて一つ一つお話をしていきたいと思っています。

(問)稲嶺知事の勇退表明を受けて、次期知事の人選が固まってくるわけですけれども、次期知事に対する期待といいますか、求めることがあれば教えてください。

(答)それはもう沖縄をしっかりと自立型経済へ導き、そして元気な沖縄にしていただく、そのリード役を務めてくださる方を期待したいですね。


(以  上)