環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年6月22日)

1.発言要旨
  今日は繰り上げ閣議でした。
  国会提出案件が57件で、質問主意書が沢山出ていました。政令1件、配布1件、環境関係で共同請議が1件、京都議定書関係でした。
  閣議では私から、昨日南アフリカから戻りましたので、気候対策に関する南ア閣僚非公式対話の報告をいたしました。
  それから中川大臣が、6月26日から7月4日までWTOに出かけられるということなどの報告がございました。
  私はきのう南アから香港経由で戻ってきました。今回、21カ国の大体顔なじみの大臣たちが集まり、チャタムハウスルールという、中身については何をしゃべったか言わない約束の会議ですので、詳しくは申し上げられませんが、ただ各国それぞれ本当に本音の議論などもし、また気候変動に対して各国しっかり取り組んでいこうという旨の話などがございました。
  ちょうど地球の反対側でしたので、涼しくて気持ちがよかったですね、おかげさまで。
  それから明日ですけれども、今日の繰り上げ閣議もその影響でありますけれども、沖縄県主催の沖縄全戦没者追悼式がございます。私はこれから沖縄に向かいます。
  週末はアジア太平洋地域の環境大臣会合、エコアジアを埼玉市浦和パインズホテルで開催します。今回で14回目になります。個人、コミュニティ、アジア太平洋地域と、それぞれのレベルでどのようにして持続可能な社会の実現を活発に推進していくかをテーマにしたいと思っています。日本からはアジア環境行動パートナーシップ構想を提案したいと思います。
  また、日本に来ている留学生の方々を対象にクールアジア、クールビスの観点から作文コンクールをしましたので、その発表もしたいと思います。今年は例年になく、御自身が出席される大臣が多いと聞いています。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)南アフリカの非公式会合ですが、全体的な印象としてナイロビに向けてどんなふうになるかというあたりはいかがでしょうか。

(答)ケニアの環境大臣も見えていました。ナイロビの会議を成功させようという意気込みは共通してあったと思います。成功させるためには、どうしたらいいかという話も多々あり、その辺は改めて共有できたと思っています。

(問)日銀の福井総裁の件ですけれども、きょうの国会でも国民にゼロ金利を強いながら、自らは総裁になっても運用を続けていたということで、かなり批判が相次いでいました。この件に関しての大臣の所見を伺いたい。

(答)私は前と何も変わっておりません。基本的に、じゃあ、儲けなかったらそれでいいのかという話にもなってしまいますし、ですから、やはり日銀としてこういったルールというのをきっちりと決められるということが国民からいろいろなことを言われ、疑念を持たれることのない形になるのではないかなと思っています。

(問)辞任の必要性については。

(答)それについては、まずはルールをお決めになることが先決ではないでしょうか。
  やはりマーケットというのは非常に敏感ですし、そういったことについても大きく影響される部分も出てこないとも限りません。ルールをきちっと作っていなかったというのは問題だと思いますけれども。福井さんという方を存じあげているかいないかで随分判断も違ってくると思うのですけれども、だから人を知っているか知らないかとか、そういったこともやはりルールがあるかないかで全然違うと思うのです。儲けていなかったら、あらそう、で終ってしまうかもしれませんし、そういうことの判断でない形のルール作りが求められていると私は思います。

(問)明日の沖縄全戦没者追悼式の出席を前に、沖縄戦の終戦に当たり、慰霊に関する考えを改めてお聞かせください。

(答)私はこれで二度目になりますけれども、やはり沖縄の地において、地上戦が行われて、そして多くの方々が亡くなったという事実を、これを歴史の1ページで収めてしまうのではなくて、沖縄県が主催しますけれども、やはりこれは日本全体で、毎年こういったことがあったということを確認し、伝えていくという、そのための式ではないかというふうに考えております。
  まずは、亡くなった方々に沖縄担当大臣として御冥福をお祈りするとともに、そういったメッセージを国民に伝える役割、責任があるのではないかなと自ら思っております。

(問)一部報道で、遺伝子組み替え植物の西洋菜種が交雑をし、2つの異なる除草剤に耐性を持つようになったとありましたが、今の段階では影響についてどうかというのが1つ、もう一つは、それが広がる懸念がないとは言えないと思うのですが、その辺の考えを教えていただけますか。

(答)生物多様性への影響については、現時点ではないと判断しております。また、遺伝子組み替え菜種の監視調査は今後も継続し、今回確認されたような除草剤に強い遺伝子を持っている菜種についても継続して推移を見たいと思っています。

(問)米軍再編の閣議決定から3週間余りが経ちましたけれども、協議会の開催など、今後の見通しが立っていない状況なのですが、明日、総理も沖縄入りして知事と対話が取れるかなと思うのですけれども、今後の展開について教えてください。

(答)米軍再編の閣議決定が行われ、まだまだ沖縄の方でもいろいろな考え方があるかと思います。
  それからあとは、対外的に今度は日米首脳会談が控えているというようなタイムスケジュールだと思うのですけれども、やはり沖縄の現状、それから今後のことをしっかりと理解しながら、また、沖縄の特に北部振興などの問題も絡んでいますので、これからも、私自身、今ある政府とそれから地元との距離感なども縮めていけるようにしていきたいと思っております。

(問)振興策をめぐって、防衛庁と内閣府の調整というのは行われているのでしょうか。

(答)それについては、引き続き事務方の方では、さまざまなレベルでの意見交換などは続けております。



  (以    上)