環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年6月13日)

1.発言要旨
  今日の閣議ですが、一般案件が2件、国会提出案件が11件、条約の公布が1件、法律の公布が5件、報告が1件でした。沖縄・北方、環境関係の主請議のものはありませんでした。法律の公布には、容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律の一部を改正する法律が含まれています。
  閣議では、対インドネシアの支援についてなどがございました。
閣僚懇で、財務大臣から、所管公益法人等における随意契約の見直しについて取りまとめた旨、発言がありました。内容は、政府全体としての見直しが終了して、今日公表することになり、今回の見直しの対象となった所管公益法人などとの随意契約2.3兆円のうち、金額に関して約7割が一般競争入札などの方式に改め、今後、同種の契約については、今回の見直しの考え方に従って行うなど、政府調達の適正化、透明化に努めていきたいので、各大臣もよろしくということでした。
  環境省では、これと併せて、独自に、公益法人等と民間を問わずに、500万円以上などの条件の契約について、点検見直しを行いました。この点検に当たっては、随意契約によることが真にやむを得ないものを除いて、競争入札に移行することはもちろん、たとえそれが困難でも、極力企画競争などを行うということにいたしました。数字的には、暫定の取りまとめですが、件数ベースでは68.6%、金額ベースで52.6%を競争入札によることとしました。これに企画競争などを加えると、件数ベース、金額ベースともに89.0%。逆に言いますと、何らかの競争が困難な随意契約というのは11.0%になります。何らかの競争が困難な随契というのは、前から申し上げているようにIGESとか国環研とか、法律や国際約束で定められているなどの契約です。
  今申し上げた環境省の見直しと、それから政府全体の見直しがありますが、資料の公表については、このあと広報室からご連絡をいたします。本日の午前中にも一覧表をお渡しできると思っております。随意契約については、これからもできるだけ透明、公平、効率といったことを念頭に置きながら、なおかつ質をどうやって確保していくかという問題も含めて、こういった方法で船を新たにこぎ出していきたいと思っております。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)随意契約ですが、大臣も退院後すぐの会見でおっしゃったとおり、かなりドラスチックに改革をされたと私も思いますが、実際に、その実現性も含めて、今後どのようにやっていくというお考えでしょうか。

(答)今申し上げましたように、透明、公平、効率といった観点と、質の問題とがあります。この辺の質になると少し難しい点もあります。例えば、電力の購入などについても質の確保を言っておかないと、石炭が入ってしまい、環境省でよりCO2がたくさん出る電力を購入するのは、ふさわしくないといったことが起きます。本当だったら、会計法の見直しをやった方がいいのかもしれません。そういう観点と、これから一つ一つ入札になると、役所内のシステムや人員の配置など、いろいろな意味で手続が必要になってきますから、少し見直しをしなくてはいけないと思っています。
  どうしてもここにお願いしなくてはならないという形でやってきた部分も多いわけですが、一つ考え方を変えれば、新規参入もあり得るだろうと思っております。

(問)昨日、ワールドカップで、日本が残念ながら負けてしまいました。大臣はご覧になりましたか。

(答)1点入れたところで寝てしまい、起きたら負けていたので残念に思いました。これからの試合は、相手がさらに強豪と聞いていますので、大変でしょうけれども、一つ一つの試合を落とさないように、星を重ねて、勝ち進んでいただきたいと思っています。まだ始まったばかりですから。

(問)ワニガメが見つかりましたが、大臣はどのようにお考えでしょうか。

(答)だれが捨てたのか、また不忍池というのも、わざわざそこまで持ってきたのか。亀が選んで行ったとも思えないですね。それから、卵は最大で50個ぐらい産むということで、今回15個ぐらい見つかって、これからの予防という観点から言えば、卵はもうこれ以上ないのか、探さなければならないと思っています。

(問)昨日、沖縄県の北部の首長が上京して、北部振興策の継続についての要請をしましたけれども、北部の首長が要請に来られたということについて大臣はどのように思われますか。

(答)当然のことながら、北部振興策に対しての要請ということで来られたということを承知しております。今回の閣議決定で、平成18年度においては実施するものとするとされております。それから、私は今年度の予算執行に加えて平成19年度の概算要求など適切に対応していくということを前々から申し上げているわけでございまして、今後その取り扱いについては沖縄県と関係地方公共団体と協議機関を設置して協議することとしておりますので、内閣府として地元の要望をお聞きしながら、北部の今回お見えになった方々を含めて適切に対応していきたいと思っております。
  また、私のところにも来られるということだったのですが、こちらは120%分かっているからということで、他のところをむしろ回ってもらいました。全体的なことも考えながら進めていきたいと思っております。
また一方で、梅雨で随分雨が激しいみたいですね。現地の方の情勢、沖縄担当としても気にしながら、また住民の人に被害が出ないように、今情報をよく聞いているところであります。

(以    上)