環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年4月28日)

1.発言要旨
  おはようございます。
  今日の閣議ですが、一般案件が6、国会提出案件が10、条約公布1、公布法律が1、法律案が1、政令が7、配布3、沖縄・北方、環境関係は、いずれもございませんでした。
  総務大臣と厚労大臣から、それぞれ雇用状況の報告がありました。総務大臣からは、3月の全国の完全失業率が4.1%という報告がありました。これは先月と横ばいです。そして沖縄県の3月の完全失業率がちょうど倍の8.2%です。前月比で0.7ポイント、前年同月比では0.2ポイントの上昇となっています。
  有効求人倍率ですが、全国の3月は1.01倍ですが、沖縄の3月は0.45倍で、前月と同水準、横ばいということです。
  官房長官から海外経済協力会議の設置の報告がありました。これに関して国土交通大臣と私はそのメンバーではないんですが、私から、環境に対しての考慮をぜひしてほしいということと、必要に応じてその会議に私を呼んでいただきたい旨の話をしました。国土交通大臣も同じです。
  それから南極観測の50周年と、国連加盟50周年、それぞれを記念して貨幣を発行する予定ということがございました。
  二階大臣から、ドーハでのエネルギー会議の御報告もございました。
  官房長官から、これからの閣議の予定ということで、次の5月2日と5日はありません。次の閣議は5月9日となるということです。
  総理から、自分はこれまで日本の総理大臣が行ったことのないエチオピアとガーナ、それからスウェーデンはどなたかいらしていると思いますが、に回ってくるとのことでした。それから、ゴールデンウイークの期間中というのは、交通事故も含めてテロなど、そういったさまざまな事件、事故などが、むしろ気の緩みなどもあって起こりやすいということから、危機管理をよろしく頼むというお話がございまして、それに対応して、国家公安委員長、国交大臣の両方から、それに関して万全を期してまいりたいという御発言がございました。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)今日、大臣の水俣訪問の日程が公表されました。これに関してお願いします。

(答)今年は水俣病公式確認から50年というまさに節目の年です。私自身、水俣は今回で3回目の訪問となりますが、気持ちを引き締めて出席したいと思っています。水俣病については、これまでの経緯の中で必要な救済策などが講じられてきているわけです。公式確認から50年を経た今日でも残念ながら3,700件を超える認定申請、それから1,000人を超える訴訟の提起が行われている現状を踏まえますと、なお取り組むべき課題は多いと思います。そしてこの問題は、現在進行形であるととらえております。
  引き続き、地方公共団体等と連携をとりながら全力で取り組んでいきたいという気持ちです。

(問)連休中の御予定というのは、1日以外は。

(答)退院して少し日がたちましたけれども、この後もゴールデンウイーク後の活動などを考えれば、ここは引き続き大事をとって静養に努めたいと思っています。

(問)米軍再編に伴う日本側の負担、総額についてローレス国防副次官が3兆円という見通しを示されましたけれども、それについての評価を。

(答)どういう積み重ねで3兆円なのか、腰だめなのかよくわからない感じですね。これから詳細についてはいろいろと明らかになってくるでしょうけれども、それぞれ関係のところで連携しながら米軍再編、そしてこれがまた沖縄の負担軽減のために一体どういうイメージになってくるのか、それを固めていく必要があると思っております。

(問)知床の水鳥の問題がありましたよね。今日、うちの札幌の方の記者が、サハリンで密漁とか、漁船、密漁とは限らないと思うんですけれども重油を捨てるケースが多くて、それが何かしら関連するのではないかということを仮説ではありますが報じたんですけれども、今、調査中だと聞いているんですが、その後、何か。

(答)鳥の死骸が流れついている地域と、それから同時に重油の缶が流れついている地域と、それぞれの地域とか海流とか、そういうものを総合的に分析しているのではないかと思っています。私のところにはまだ何も報告が上がっていないということは、そういうことだと思います。

(問)水俣の話なんですが、この後、安倍官房長官から内閣総理大臣の談話が発表される予定と伺っておりますけれども、環境行政を預かる大臣として、この談話の意味というものについてはどのように認識するのでしょうか。

(答)総理談話については、この後、官邸から公表されることになっています。この50周年を機に、総理としてこの水俣病の位置づけ、そしてなぜこうなってきたのかといったことも振り返りながらまとめていただいたものと、このように思っております。中身については、この後の発表をお待ちいただきたいと思います。

(問)それに関連してなんですが、地元の県から信書の形で提起していただきたいというような御要請だったと思うんですが、それは何か提出する、どういう形にするとかいうのは決まっているのでしょうか。

(答)信書という形ではなく、私が政府を代表して慰霊式であいさつをさせていただくということになろうかと思います。

(問)大臣が政府を代表してということですか。

(答)そうです。



(以    上)