環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年4月18日)

1.発言要旨
  おはようございます。お久しぶりです。
  本日の閣議ですが、一般案件3件、国会提出案件10件、政令1件、配布1件です。環境、沖縄・北方関係のものはありませんでした。
  閣僚懇では、タウンミーティングの報告などの後、総理から、そもそも閣僚というのは自覚しているかしていないかは別として、過労なんだから体を大切にするように、健康を大切するようにとお言葉がございました。
  それから私から御報告があります。プロデュースド・バイ・小池百合子で、「しあわせの赤い風呂敷」というのができました。ペットボトルを素材としてできていて、これを持っていれば幸せになれるというふろしきです。前も少し御紹介しましたけれど、きちんとできましたので改めて紹介をさせていただきます。とげ抜き地蔵、大塚など、豊島区で売り出す予定にしています。ごみを減らしていくという、各地方自治体のいろいろな取り組みの一つの例として紹介をさせていただきたいと思います。
  ということで、18日間休みましたけれど、また大ぶろしきが戻ってまいりましたので、よろしくお願いいたします。

2.質疑応答
(問)まず御回復と御公務復帰を心よりお喜び申し上げます。お休みをとられている間にお考えになったことや、あるいは今後法案も控えておりますので、それらについての意気込みなどをお願いします。

(答)総理からも、ここは慌てずにじっくり休養をとって、しっかり治してこいとお言葉をいただきましたので、焦ることなく治そうと、実際にしっかりと休ませていただきました。
  この間いろんな資料を読んだり、またクールビズでマーケティングの手法などを使ったこともあるので、マーケティングに関する本の原稿をずっと書いておりました。それからまた、廃棄物関係のリサイクルをどうすればいいかとか、いろいろことをぐるぐると考えて、時間を有効に活用したつもりです。日ごろ見ないテレビなども見て、どういうことが今話題になっているのか、参考にもしました。
  18日間、横になっているというのは結構つらいものがございまして、まだちょっと足腰が宇宙遊泳をしているような感じのところもあるのですが、しばらくはできるだけ歩くようにもして、しっかりと日々の活動、そしてこれからの国会の法案成立に向けて努力していきたいと思っています。

(問)アスベストに関してですが、クボタが救済内容を昨日発表しまして、最高で4,600万円と、かなり国の給付水準との差があります。社によって、差もかなりできていますが、その辺り、大臣のお考えをお願いします。

(答)クボタは昨年12月末に、これまでの見舞金制度に代わる、さらに踏み込んだ新たな対応を検討すると表明していました。その新たな対応の骨子等を取りまとめられたということで、周辺の患者の方々とクボタとの間でいろんな協議を経て合意をされ、対応の進展があったものと思います。
  国との違いということにつきましては、今回クボタがこういった対応をとられたということ、それから今後の詳細ということでも見守りたいと思っております。

(問)随意契約の問題について。大臣は改革の大臣ですから、我々としては非常に期待を持って、大臣が今日何をおっしゃるか見守りたいと思っているのですが、この問題について大臣はどのようにお考えでしょうか。

(答)入院中にこの報道に接しまして、一体今、随意契約はどうなっているのかということの確認をしたところです。随意契約に至る過程はいろいろとあると思うんですね。幾つかのジャンルがあり、その中でもやはり専門性の高い調査研究といったことで随意契約をしたものもある。ただ、今言われていることは、透明性であるとか効率性の見地から、随意契約の見直しをすべきということであり、そのとおりだと思います。政府でも既に取り組んでおりますし、この6月までに見直し計画を取りまとめるということになっています。環境省は金額的にはほかの省庁と比べれば非常に小さいのですが、契約率を、NHKは93%とおっしゃっていらしたと思います。これからどうするかということですが、官房長のもとにプロジェクトチームを設置したいと思っています。
  基本的には競争入札をふやしていき、そして効率性、透明性をさらに高めていきたい。また一方で、専門性の高いところに随意契約もしてきたわけで、それのいいところもあると思うんですね。ですから、その意味でのプロジェクトチームをつくっていくということで、この93%を半減するぐらいの勢いで取り組んでいこうと考えています。

(問)私は、随意契約の取材を半年程かけてやってきたのですが、その中で官僚組織の抵抗というのは非常に強いものを感じています。大臣、これはかなり難しい問題と私は思っているのですが、自信のほどはどのぐらいおありですか。

(答)この契約制度というのは、各省が抱えている一種の霞が関互助会的なところもあろうかとは思います。しかしながら一方で、効率性、そしてその効果を高めるために、どうすれば透明性ある契約方法がとれるのかということなど、今政府を上げてこの課題に取り組んでいるところです。これも改革の大きな柱の一つだと思っていますので、環境省として今できること、そしてやらなければいけないことというのを、プロジェクトチームの中で積み上げていきたいと思っています。

(問)水俣病の5月1日の式典がもう間近に迫っております。以前より小池大臣は、5月1日は出席するということでしたが、その予定に御変更がないかという点と、水俣市から、小泉首相に臨席してほしいという要請があった件について、環境省の中で要請文を抱え込んでしまっていて、結局小泉さんの外遊が先に入ってしまったと、そういうようなお粗末な話があるのですが、その点についてどのように考えられておられるでしょうか。

(答)私の出席につきましては、また倒れない限り、50周年ということもありますので予定に入れております。

(問)政府と名護市が普天間飛行場の案で基本合意したことで、従来の閣議決定に基づいて実施していく北部振興事業は、今後どのような影響を受けてくるのか、大臣はどうお考えなのか。

(答)まず、北部振興事業もさることながら、目下の普天間の移設に絡んでの名護市の受け入れ状況、また沖縄県を含む地元への理解を、それぞれ深めつつあるところです。けれど一方で、振興策について、北部市町村会から新たな振興事業制度、協議機関の設置を求める声明が出されたと承知をしています。今後、これらについては、沖縄県、名護市、そして関係の地方公共団体での協議が進められていく中で要望が上がってくるであろうと思いますので、適切に対応していきたいと考えています。

(問)話が前後して申しわけないのですが、小泉首相の何らかの談話とか信書が欲しいという要請に対しては、今検討なさっているということでよろしいのですか。

(答)官邸とはいろいろ調整中でございます。

(以    上)