環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年3月28日)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は3月28日、予算が上がった後ということで、閣僚懇の最後に総理から、予算が成立して、これからそれぞれの法案の審議に入るのでしっかりやってくれというお話がありました。
 閣議は、一般案件が3件、国会提出案件が12件、政令が29件、配布が2件でした。環境省関係では、共同請議で科学技術基本計画がありました。それから内閣府の主請議が1件あり、沖縄振興開発金融公庫法施行令の一部を改正する政令です。
 それから、今、内閣府の主請議で申し上げましたものですけれども、沖縄公庫の債券のペーパーレス化などに対応するために、政令について決めたということであります。詳しくは事務方にお聞きください。
 それから、あと沖縄関連ですけれども、昨夜、既にもうコメントは出させていただきましたけれども、普天間の移設ということで、日本中で最も注目されている名護市でありますけれども、前名護市長の岸本建男さんが亡くなられました。まず、この訃報に接しまして謹んで追悼の意を表したいと思います。
 岸本前名護市長においては、名護市助役などの要職を歴任されまして、平成10年から名護市長を務められた方であります。そして、今まさに進めております国際情報通信、金融特区構想など北部振興のコアとなる部分を築き上げられた方であります。また、普天間基地の移設先問題などについても大変御尽力されました。
 今年の1月に私も現地で、ちょうど後継者である今の島袋市長ですけれども、この総決起大会女性大会の方に参りましたときも、選対本部長を務めておられたのが岸本さんでありまして、御病気だとはもちろん聞いておりましたけれども、その時も大変お元気で、エネルギッシュに先頭に立っておられたので、こうやって急にお亡くなりになったということについて、大変残念に思っている次第でございます。
 この沖縄の基地の問題、特に普天間飛行場の移設ということについては、3月31日という一つのくくりがありますけれども、それに至って、今、防衛庁と名護市との間、そして県との間で協議をしている最中であります。
 私は、やはり前から申し上げておりますように、日米安全保障という大きな観点、それから今後のテロ対策であるとか、さらには沖縄国際大学にヘリコプターが落ちたという事態なんかを考えますと、今回の名護への移設ということについては、大きな観点からとらえなければならないと思っています。それと同時に、そうはいっても名護市に住んでいる方々からすれば毎日それが飛び交うわけですから、これはまさしくNIMBYの世界であります。ノット・イン・マイ・バックヤードの頭文字でNIMBY、それは必要だけれども、うちのそばだけはやめてという考え方であります。そこを名護市が、今一生懸命やろうと、受けてくれるという方向になっていますので、私は沖縄も当然担当しておりますので、その架け橋役を務めていくということは前からも申し上げております。島袋市長とも、それからまた額賀長官ともいろいろなタイミングで話し合っておりますので、私としてもなすべきことをしていきたいというふうに思っております。
 今日は年度末ということもあって、書類がたくさんあったので、この緑の風呂敷を使い、隣におられた二階大臣には、かわいい白っぽいのを1枚お貸ししたところです。
 これを置いていましたら、小泉総理から、「大風呂敷かね」といって言われて、「はい、そのとおりです」と申し上げました。
 家庭用品売り場みたいになってきましたが、こういうかわいい風呂敷があります。オータナティブエナジーと書いてあり、BPジャパンが作りました。海外の企業の方が、風呂敷という存在に感動しています。まず、BP社が作ったというのがおもしろい。
 それから、私の地元の豊島区で、こんな紅い風呂敷を作りました。包み方が柄になっていて、これを例えばとげ抜き地蔵などがあるので、「幸せの紅い風呂敷」というネーミングをしました。ごみを出さなければ幸せになれるわけですから。大風呂敷は広げてみるものであって、これがいろいろなところで楽しく、かつ「へー」という形で環境の知恵として広がってきているので、手応えを感じています。
 私からもう1点、石綿健康被害救済法に基づく申請受付状況ですが、27日18時現在、で郵便受付を含みむ申請者数は、累計418件です。来所相談件数は累計で217件、電話問い合わせは累計で2,240件です。受付に当たっての大きな混乱は生じておりません。
 今日は、総理を含む閣僚全員に、クールビズの次の仕込みをしておきました。今年は、私はアジアにより広げていくことをテーマセッティングしています。
 そこで、去年は愛知万博の会場で財界人をモデルとしてファッションショーを開きましたが、今年はアジアにターゲットを当てると同時に、閣僚の皆さんにモデルのお願いをいたしました。皆さん、「それはどうするのかね」とおっしゃって大変御心配のようでしたので、昨年もモデルのお願いをする時に、不安を抱かれる方も多かったのですが、「それは簡単で、右手と右足が一緒に出ないで堂々と歩いてくださればそれでいい」とお伝えしておきました。どれぐらいの閣僚の皆さんが賛同して、モデルを受けてくださるかわかりませんが、今日は閣僚全員にお願いをしました。いろいろな仕込みをしっかりしていきたいと思っております。
 以上です。
 

2.質疑応答

(問)ファッションショーは、去年、愛知万博でされましたが、同じようなことをまたどこかでされるということですか。

(答)表参道ヒルズを考えています。

(問)いつですか。

(答)6月1日からクールビズを開始しようしていますので、その前日、5月31日を考えています。

(問)ほかのモデルさんは、去年と同じような経済界の方でしょうか。

(答)経済界の方とかは、これから話を詰めていきたいと思いますが、まず閣僚の日程を押さえておきたいと思いました。

(問)閣僚から反応、ぜひ出たいとか、いや、ちょっととかということはあったでしょうか。

(答)これからいろいろな反応が出てくると思いますが、皆さんおもしろがっていらっしゃいました。
 それから、去年のクールビズと何が違うのかと言われましたので、昨年、すべてサイは投げていますので、あとはそれぞれのアパレルメーカーが、今、頑張ってデザインなどをしているところですから、競い合ってくれればいいと思います。そうすることによって、2年、3年すると、だんだんクールビズが洗練されつつ、みんなが落ち着くような、そういうことに収斂されていくだろうと思っています。ですから、去年より、より研ぎ澄まされたものになるのではないですかとお答えしておきました。

(以上)