環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年3月17日)

1.発言要旨
  おはようございます。
  今日の閣議、一般案件が4件、国会提出案件15件、政令14件、報告1件、配布2件でした。
  環境省が5件、オフロード車関連、湖沼関連、自然公園関連、それぞれ政令の改正です。沖縄・北方関係はございませんでした。
  閣議で、麻生大臣から、今年の1月のシドニーの分のやり直しとなる、日米豪関係の海外出張のほか、文部科学白書、春闘状況などの報告がありました。学習塾の帰りの子供たちの安全確保の話が経産大臣からありました。
それから、官房長官の方から、今朝の産経新聞で、名護市案に修正するとかというのは、事実ではないということがありました。官房長官は使いませんでしたけれども、はやりの言葉でいう「ガセ」というのでしょうか。私も、それについては承知をいたしておりません。
  私の方からお願いというか、皆さんに認識していただきたいんですが、私は環境大臣と沖縄・北方対策担当大臣の両方やっていますが、当然のことながら、米軍再編絡みは沖縄担当大臣としての資格で出ているということで、記事を書くときには、そこのところをどうぞよろしくお願いいたします。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)週明けから、いよいよアスベストの被害者の方々の申請が始まりますが、御所見を伺いたいのですが。

(答)3月20日から石綿の健康被害の救済ということで申請受付をいたします。独立行政法人環境再生保全機構において、まずフリーダイヤルの準備、申請の手引き、申請様式などを掲げたホームページの充実を行いました。それから、保全機構のある、川崎、大阪の受付窓口の準備については既に整備をしたところです。この後ろにあるポスターを、これに関心や不安を持っておられる方々が目にするであろうというところに、できるだけ張らせていただき、周知徹底をさせていただきたいと思っております。
  3月20日、受付のスタートの日ですが、私自身、川崎の保全機構に参りまして、申請受付を行う職員の状況がどうなっているかの視察を含めて申請受付のPRに努め、電話も受けたいと思っています。全国11カ所の、地方環境事務所がございますが、こちらの方にも申請受付の準備をさせているところです。それから特に、尼崎保健所、大阪府泉佐野保健所については、環境省と保全機構の職員を派遣することとしています。
  受付申請をしたときから、認定を受けられた方々は給付を受けられることになりますので、ご心配の方々は、できるだけ早く、この申請を済ませていただきたいと思います。
  郵便で出される方は、郵便の消印の日付が受付の日になりますので、早目に申請なさった方がよかろうと思っています。

(問)先ほどもお話しになりました4閣僚が昨夜集まって、名護市が示した修正案に近い案を米側に提出することで、大筋で合意したという話ですが、こういった事実はないということでよろしいですか。

(答)もう先ほど冒頭に述べたとおりです。
  それから、このことが、今、書き得状態になっているのは、私は沖縄にとってよくないと思います。米軍再編は、AのものをBにというよりも、我が国とアメリカの日米安全保障の観点から、今後の世界の安定をどうやって確保するかという極めて大きな話です。皆さん筆を走らせたいところでしょうけれども、一体何を日本がすべきなのか、それにおける沖縄の役割であるとか、負担の軽減であるとか、大きな目的が何なのかという一番大きなところを忘れると、話がこんがらかってくる、複雑になってくるのではないかなと思っております。ここは皆さんにも御協力をお願いしたいです。そうでないと、沖縄の方々は毎日、Aだ、Bだ、Cだと言われて、こんがらがっちゃうんですよね。これは、結果として不幸だと思っております。正しい報道で、ぜひとも正しい方向に向くように、私も政府の一員として努力をいたしますし、今後の日本の東アジアにおける役割とか、そういったことなどもしっかりと踏まえて、堂々とした流れをこれからもつくっていきたいと、私個人はそう思っております。

(問)大臣は、会合には出席されたけれども、新聞に載っているようなことにはならなかったと。

(答)それについても承知しておりません。

(問)出席されたかどうかについても。

(答)承知しておりません。

(問)水俣ですけれども、20日に懇談会がありますが、その際に環境省としてのスタンスはある程度示すと、前回座長からそういう指示があったと思うのですが、その点についていかがでしょうか。

(答)懇談会については、専門の皆様方から、この失敗の本質が何であったのかということ、過去のこれまでのいろいろな検証をお願いしてきたところです。環境省としてこれまでの流れで、例えばどういうやりとりの中で、何が起こってきたのか、そして何をすべきであったのかについてお話をしていただいていると思います。
  環境省とすれば、これまでも総合的な取り組みということで示しておりますし、改めて先生方のほうと、その後の流れについても、お話ができるような状況にしていきたいと思っています。

(問)すみません、沖縄に戻ってしまうんですけれども、昨日は四閣僚で会われたという事実はないということですか。

(答)承知しておりません。

(問)四閣僚が個別で会ったということは。

(答)それはありません。

(問)それはないと。昨日、安倍長官と大臣の方でお話をしたということは。

(答)ありません。

(問)長官の発言というのは、閣僚懇ですか。

(答)そうです。

(問)「ガセ」であるという言い方は……

(答)していません。

(問)具体的にはどういう言い方をされておったんですか。

(答)具体的には何と言ったか、正確には申せませんが、そのような事実はないということです。

(以    上)