環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年3月3日)

1.発言要旨
  今日はひなまつりです。
  一般案件1件、国会提出案件14件、法律案1件、配布3件、質問主意書への回答で環境省の主請議が1件、沖縄・北方関係を含むものが1件です。詳しくは事務方にお聞きください。
  閣議で総務大臣から、1月の完全失業率が4.5%という報告がありました。沖縄の1月の完全失業率は7.2%で前月比0.8ポイントの低下、改善しています。前年同月比で0.5ポイントの低下です。
  厚生労働大臣から、1月の全国の有効求人倍率が1.03倍という報告がありました。先月は、1倍になったということで、改善したと申し上げました。あれは速報値でしたが、その改定値ということで、1.03となりました。改善傾向は顕著だと思います。
  沖縄県ですが、1月の有効求人倍率0.43倍で、前月と同水準となっています。前年同月比で0.02ポイントの低下です。雇用情勢持ち直しの動きが沖縄県でも見られるということかと思いますが、残念ながら全国の勢いにはまだついていっていないというのが沖縄の状況です。
  閣僚懇では、昨日衆議院で予算が通過しましたが、日が明るいうちに通過したのは20年ぶりだという話をしました。また、総理から、今日からは参議院だが、テレビも入るので、わかりやすく説明、答弁してくださいという話がありました。
  私からは以上です。


2.質疑応答
(問)昨日行われた水俣病に関する大臣の私的懇談会では、認定審査会が機能しない現状を打開するには、今の認定基準を変えるべきではないかという声が相次いでいましたが、その点、いかがお考えでしょうか。

(答)昨日、いろいろと発言があったということは伺っております。懇談会では、委員の先生方の率直な意見を聞かせていただいているところです。
  この後、引き続き懇談会でもお話をいただく予定ですが、これまでヒアリングして、それを通じての皆さんのご意見と受けとめています。
  救済の問題については、新保健手帳の交付が徐々に広がってきている状況です。そのほか水俣病の被害記録とか、胎児性の方々への対応であるとか、予算の中にそういったことも盛り込まれていますが、それらを着実に実行していくことにほかならないのではないかと思っています。
  何ができて、何をしなくてはならないのかといったような要望も出ていると聞いておりますので、次回の懇談会で、環境省としての考え方を報告し、その後まとめていきたいと思っています。

(問)当初はあと1回ということだった ようですが、その1回が今月中ということは、大臣の考えとしてはまだもう少しやる用意があるという理解でよろしいですか。

(答)先生方、皆さんお忙しいので、あと2回ということで、環境省としての考え方を御報告しながら、それをベースにお話をいただいて、まとめていくということです。
  私が懇談会を始めたのは、過去に一体何があって、何をしてこなかったのか、また、何をすべきであったのかを検証するためです。私には前から、例えば省庁の縦割りとか情報が共有できていなかったというような問題は、戦前の日本から同じようにあるのではないかという意識があるわけです。そのあたりを特に先生方にひも解いていただきたいという考え方で進めてきたものです。
  私自身は懇談会に出たいのですが、国会の関係でなかなかかなわず。昨日は副大臣に出ていただきました。これまでの検証というよりも、むしろ認定の話に行ってしまっているようです。環境省の考え方などを含めて、そういったところもまとめていきたいと思います。ただ、まとめるのはなかなか難しいと思います。

(問)アスベストですけれど、現場の準備の状況は、かなり大変なことでもあるというふうに伺っているのですが、そのあたりはいかがでしょうか。

(答)全く新しいルールで、そして全く新しい人材とともにこれを進めていかなければなりません。ですが、受付の対応も、例えば「それは労基署の方だ」とか、そういったたらい回しをすることがないように、受付の人たちがすぐに的確な情報を提供できるような体制をとるように指示をしています。
  また、窓口をオープンする最初のころは、来られる方もいろいろと戸惑いもあるでしょうし、受け手側の方もしっかり対応していかなければならないということで、最初が特に大変だと思います。開設当初は、特に尼崎とか大阪になると思いますけれど、本省からも人を出していきたいと思っています。できるだけ混乱のないように。そしてまた、よく出される質問などが、だんだん収斂していくと思うんですね。そういったことを踏まえて、スムーズにいくようにしていきたいと思っています。

(問)日程的なことは、まだ最終的には詰まっていないのでしょうか。

(答)受け付け開始は3月末に決定する政令の施行日の一週間前となっています。

(問)水俣に戻るのですけれど、大臣自身、認定基準を見直す考えはないというのにはお変わり無いという事でしょうか。

(答)変わりません。

(以    上)