環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年2月24日)

1.発言要旨

 今日の閣議ですが、一般案件7件、国会提出案件23件、法律案件8件、政令1件、報告1件、配布1件、主意書は他省庁の主請議で沖縄関係3件、北方関係3件がありました。詳しいことは事務方に聞いてください。
 総務大臣から、国と民間の人事交流の話が、経済産業大臣から訪中の報告がありました。
 閣僚懇では、公共調達の透明化、適正化について、関係各大臣からの話がありました。さらに文部科学大臣と松田大臣から科学衛星の打ち上げについての報告がありました。加えて文科大臣からは荒川選手が金メダル取りましたという話があり、閣僚でとても和やかな雰囲気になりました。私もよかったと思っております。素晴らしいと思います。
 私からは以上です。
 

2.質疑応答

(問)荒川選手の金メダルですが、他の大臣や小泉首相などの発言や感想はどのような感じだったのでしょうか。

(答)みんなで喜んだということで、特に発言という形式ではありませんでした。

(問)いわゆるメール問題で、民主党の永田議員が辞意を表明するなど動きがありましたけれど、この民主党の対応等について大臣はどのようにお考えでしょうか。

(答)今日の閣僚懇の最後に、総理から、民主党は混乱しているようだけれども、政府としては予算の年度内成立を目指すということで、慎重に対応していきましょうという話がありました。まさにそのとおりだと思います。

(問)3Rについてですけれど、中環審の中間報告を受けて、環境省としては今後具体的にどのような取り組みをされていくのでしょうか。

(答)来月に3Rイニシアティブの高級事務レベル会議を開くことになっています。今回の中間報告の内容を参考にして、我が国の経験や、循環資源の国際移動の考え方を発信し、東アジアでの循環型社会ビジョンの策定を改めて提唱したいと思っています。
 アジアでの取り組みを中心とした意見交換、新たな提案をベースにし、政策対話を東アジア諸国を中心にして取り組んでいきたいと思っています。具体的には、ベトナムで国際金融機関などと連携し、様々な組織の自主的、持続的な能力向上に対しての支援をするキャパシティーディベロップメントがあります。それから、香港と連携して、中古製品と偽装された有害廃棄物の輸出入の防止のための国際的ガイドラインをつくること、そして国際的3Rの推進ということで、途上国で適正処理できない稀少資源を含む循環資源の我が国への受け入れを検討する。携帯電話等には色々な稀少資源が利用されていますが、それらアジア諸外国などに移った物をまた日本に戻し、活用していこうと考えております。
 G8サミットなどに向け、3Rイニシアティブを提案したのは日本ですので、東アジア地域での取り組みを一層推進していくということを進めていきたいと考えています。

(問)フィギュアスケートは御覧になられたのですか。

(答)見ました。今朝は家を早く出てちょうど見られる時間帯だったので結果として良かったなと思いました。とてもうれしく思っています。

(問)米軍再編についてですけれど、普天間の移設先ですが、地元から修正を求める声が出る一方で、昨日、総理はあくまでも政府案でいきたいということをおっしゃっていました。印象としてかなり地元との溝が広がっているような印象を受けるのですが、大臣はこの点について。

(答)地元選出議員の方々が総理のところにいらしたというのは、普天間の辺野古の話だけではなく、もっと全体の話ということでもあります。米軍再編という大きなストーリーの中で、7,000人という規模の米軍が外に出るということは、極めて大きなことです。そのことについては、しっかりと評価をしているということもお伝えになったと聞いています。
 その中で、辺野古の問題をどうするかということです。辺野古の問題をしっかりと解決していかないと、全体の遅れなどにもつながってくるわけですので、そこは地元選出の議員の皆さんもよく理解されていると思います。
 一方、地元の皆さんは今回の案について反対があるということも、昨日地元選出議員の方々が総理とお会いになったことからもうかがえます。名護市長選の候補者も全員反対でした。しかしながら、総理も、政府案について地元の御理解と御協力を得る努力をしていく方向でお願いするということを、昨日おっしゃったと聞いておりますので、これには引き続き努力を重ねていくしかないと思っています。

(問)実際、3月に最終報告をまとめるとなると、なかなか時間の余裕もないかと思うのですが、そのあたりは。

(答)これから知恵を出しながら、理解が得られるように努力を重ねていくということに尽きるのではないでしょうか。

 オリンピックについて一言。ウィンターオリンピックというのは、どちらかというと、道具とか施設とかが必要なことを考えると、それをサポートしていた企業であるとか実業団とかが、今かなり弱体化しているのではないかと感じます。それもうまく環境をもう少し整えていった方がいいのではないかと思います。夏のオリンピックは、かなり環境を整えた結果、アテネは非常に成功して、結果も出ています。いろいろな切り口があると思いますが、もう少し冬のオリンピックも、せっかくこれまで、札幌、長野と重ねてきていることを考えれば、ウィンタースポーツ、ウィンターオリンピックを取り巻く環境、そしてその問題点を一度洗い出した方がいいのではないかと、私は思っております。いろいろまた、案を出してみたいと思っています。

(問)メダルは少なすぎると。

(答)前回に比べれば、少ないですよね。

(問)どのあたりの競技に、大臣は関心を持たれていますか。

(答)やはり、これまで強かったところ、例えば、ジャンプなどは、残念な結果になっています。あれも途中でルールが変わったりしていますので、その辺のネゴ能力も必要なのではないでしょうか。ボブスレーの選手が途中で行けなくなりそうになって、急に入れたというのは、ネゴの効果だったと思います。ルールの設定というのは、日本はいつも、例えばISOの話とか、前のBIS、金融関係のバーゼル会議で株価を入れてしまった、それも日本がちょっと間違えて入れてしまったというのがあって、余計ハードルを高くしたというようなことがありました。ですから、やはりルール設定のところから、日本はもっと国際的な交渉力が必要ではないかと思います。

(以上)