環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年2月17日)

1.発言要旨
  今日、2月17日の閣議ですが、一般案件4件、国会提出案件11件でした。うち、環境・沖縄・北方の主請議のものはありません。答弁書は、環境省関係1件、沖縄・北方を含むものが3件出ています。詳しくは事務方にお尋ね下さい。
  閣議では、地域再生関連の各大臣からお話がありました。漂着ゴミの話題も入っていましたが、私からは発言していません。
  閣僚懇では与謝野大臣からGDPの最新の数値が発表されました。4四半期連続でプラスということです。実質1.4%、年率では5.5%でした。基本的には回復基調ですが、まだ緩やかなデフレが続いているという認識です。
  昨日は、京都議定書発効から1年ということで、景気が回復する中でいかにCO2を抑制するかということが、景気と環境との課題だとお話ししました。例えばハイブリッドの車が売れ、景気がよくなり、燃費もよくなるという形で進むのが一番望ましいのですけれど、これからもそのあたりを細かく見ていく必要があろうかと思っています。
  私の方からお知らせです。花粉の季節となりましたが、平成18年春の観測をこの2月1日から既に開始しています。全国75カ所で実施していますが、さらにその観測地点を増やし、3月末までに90カ所としたいと考えてます。
  関東地域では2月12日ぐらいから花粉数が多くなり、これから花粉の季節だなと思います。昨年はかなり多い年でしたけれど、今年は平年の3割から8割と予測をしています。
花粉観測システム、「はなこさん」の2月1日から16日現在までのアクセス数は、トップページで5万3,000件、総ページビューで17万4,000件で、御利用いただいています。



2.質疑応答

(問)山口のシグマパワーに関して、今回の問題は目標達成計画に、新規事業者から排出されるCO 2 の量をしっかりと組み込んでなかったことに問題があると思うのですが、今後 、その目達計画の見直しの前倒しの検討を、大臣はお考えですか。

(答)現在は質問書を経産省に提出した段階です。新規参入の業者が石炭火力であることから、慎重に審査をする必要があると考えています。ただ、今の御質問については、特に今の時点でどうこうということは考えていません。

 石炭でも、クリーンコールテクノロジーなど色々あります。石炭はすべてだめということではなく、どうやってクリーンなエネルギーを得ていくかという観点から質問しているということです。そういう中で、実質的なトレンドは定まっていくと思っています。

(問)今回の計画は 12 年からなので、議定書の約束期間の最終年に引っかかりますが、これを 13 年以降にして何とか目標達成計画をクリアできないかという考え方が経産省内にあるようなのですが、そういった考え方についてはどうお考えでしょうか。

(答)お答えする価値がないと思いますけれども。

(問)アスベストについてです。地方環境事務所等、環境省が受け付けるものに対しては、例えば申請者に労働履歴がある場合は、労基署でも受け付けるということを言うことがあると、お聞きしているのですが、労基署では申請者に労働履歴がない場合は、それ以上のことを言わないという様な話も出ているようですが、そのあたりについて、大臣は労基署に対しても環境省でも受け付けるなどと言うことを求めていくとは思うんですが。

(答)ご指摘の点は聞いておりませんが、申請者の利便を考えると、ある種のワンストップサービス的な形になるのが望ましいと思っています。そこでたらい回しにされるということは一番避けるべきだというふうに思っています。今、保健所との関連は厚生労働省と調整中なのですが、話をきっちり詰めていきたいと思っています。

(問)当然、労基署もそれはやるのでしょうか。

(答)そうしていただくのが申請者にとって必要だと私は思います。国会でも、一つに持っていってだめだった時はどうするのかというような御質問を受けた記憶があります。そこでも同じ趣旨のことをお答えしていると思います。

 

 最後に、昨日は各紙、各番組などで京都議定書1周年を扱っていただいてありがとうございました。またよろしくお願いします。

 

(以    上)