環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年1月24日)

1.発言要旨
  今日の閣議ですが、一般案件が3件、国会提出が2件、政令が3件あり、環境省関係では、湖沼水質保全基本方針の変更がありました。沖縄・北方関係のものはございません。
  閣僚懇では、オウムの報告などがありました。
  その後、総理に、クリーン開発と気候に関するアジア太平洋パートナーシップ閣僚会合について、約10分ほどお話をしてまいりました。総理は「うん、うん」と聞いておられました。
  以上です。



2.質疑応答

(問)昨日決着した容リ法の関係ですが、自治体にとっては、選別を強化されるなど、あるいは拠出金の額の面でかなり不満が残った形での決着だと思うのですが、これについてはいかがお考えでしょうか。

(答)最終取りまとめは、1年半という長い時間をかけて、本当に熱心な審議をしていただき、まずは感謝したいと思います。

 事業者が市町村に資金を拠出する仕組みなど、長い時間をかけてそれぞれが話し合いをし、その結果、市町村、事業者、消費者それぞれが協力してくださることによって、3Rがうまく前に動いていくことを期待したいと思います。まず動かしてみることが重要なのではないかと思っています。

最近、私が風呂敷を広げているのは、別に大風呂敷を広げているのではなく、今回こういう形で3Rの流れとともに、そこに乗る量そのものを減らしていかなければいけないわけです。例えばドイツでは、レジ袋を持っていると、その人に対しての皆の見る目が、「環境のこと考えてないやつじゃないだろうか」となるように意識ができているわけです。ですから、これからの流れの中で、そういった意識が、国民の皆様、消費者の方々に出てくることなども図るために、風呂敷を広げています。

 3Rというのは極めて大きな課題です。それを現場で担っている市町村の方々の立場やお考えなどもよく理解しておりますので、まずは、これで進めさせていただき、ごみ全体が減るような努力も重ねていただけるようにしてまいりたいと思います。

(問)ライブドアの堀江社長が逮捕されましたが、この件に関しての受け止めについてはいかがでしょうか。

(答)時代の風雲児とか寵児とか、いろいろ皆さんもお書きになっていると思いますが、まさに昨年、一昨年と、いろいろな社会的な問題に、新しい風を吹き込んだことは事実だと思っています。堀江さんが言っておられる「スピード感」というのは、確かにスピード感があったのだろうと思いますし、また、IT業界というのは、スピード感が命だろうとは思いますが、スピード違反だったのかなと当時からも若干感じるところもありました。

 ただ、IT業界でもきっちりやっているところは多々あるわけですので、これによって、あれもだめ、これもだめというように、この問題で全体がシュリンクしていく必要はないのではないかと思います。何が問題で、何をきっちりしていかなければならないかということをしっかりと仕分けする必要があるのではないかと思います。

(問)昨日、チッソが創立 100 周年の謝恩会を開き、配られたあいさつ文の中で、「水俣病問題は 10 年前の政治決着以降、終息に向かいつつある」というチッソとしての現状認識を文章で示しました。それについて、大臣はどのようにお感じになられますか。

(答)昨日、 100 周年謝恩会が開かれたことは、今初めて聞きました。また、そのあいさつ文を全部読んでおりません。いずれにしても、今年、公式発見から 50 年の節目ということですから、今のことはチッソのお話ですが、国としての検証も今進めているところです。この問題については今、保健手帳の話も進めているところですし、まさに現在進行形だという認識を持っております。

 

(以    上)