1.発言要旨 (問)今年最初の会見ですので、今年の環境問題、沖縄・北方問題について、抱負をお聞かせください。 (答)両方に関係することですが、今年は小泉改革の流れを更に加速させていくという意味で、大変重要な年になろうかと思います。環境行政、それから沖縄・北方行政、これも改革という大きな流れの中における環境であり沖・北であるという位置づけをしておきたいと思います。 環境については地球温暖化対策、そして循環型社会の構築という2大テーマに加え、まずは国会が始まりましたら補正の審議ということで、アスベスト新法にスピード感を持って取り組んでいきたい、そしてできるだけ早く実施をしていける体制をとっていきたいと思います。 それから、昨日もふろしきを御披露させていただきましたが、やはり環境についていろいろと考えると、日本の伝統には、たくさん学ぶべきところがあると思います。私の前から好きな言葉に、「懐かしい未来」があります。未来のことを考えていくと、逆に古いところにいろいろな知恵が転がっているということをまとめて「懐かしい未来」と。時系列的には、何か矛盾するような表現ですが、環境というのは、改めて「懐かしい未来」が山ほどあるなと思います。昨年のクールビズ、ウォームビズと同様に、私は前から大義と共感、この両方を兼ね備えた環境行政について国民の皆さんと共に進めていきたいと思っています。国として考えることは、地球温暖化や循環型社会の構築と、こんなに大きいので、それだと一人一人の口に合わないわけです。そこで、できるだけ小さくて、そして噛み砕いて、そして味を噛み締めていただける、そしてやはりこっちの方向でやっていこうという気になるような、そういう方式をこれからもとっていきたいと思います。 それから、沖縄は今年は、ちょうど沖縄振興法の10年間にわたる沖縄振興に関しての折り返し地点になります。自立型経済の構築という大きなテーマですので、自立できるような体制をとっていくことを進めたいと思っていますし、将来的にはコアにもなり得る科学技術大学院大学の具体的な前進を進めていきたいと思っています。環境とも絡みますが、かりゆしをクールビズの一環として全国版に持っていけるように沖縄県と共に進めてきましたので、今年はかりゆしの全国展開を進められるようにしていきたいと思っています。 北方関係は、北方領土の帰属の問題について、昨年のプーチン大統領の訪日における進展が見られなかったということは、とても残念ですが、1日も早く実現できるように国民世論を喚起するという私の立場から、まず国内の心をいつも一つにするという、そういったことに努めてまいりたいと思っています。 たくさんやることはありますが、私は前から申し上げているように、最初からホームランは狙わずに、ヒットを一つ一つ重ねることによって最高得点を稼ぐという方法をとっていきたいと思っています。 (問)昨年、積み残しになった課題ですが、容器包装リサイクル制度の見直しの問題で、昨年末の議論では最終取りまとめまでは至らずに、今月中にはまとめになるかと思いますけれども、今後の取組をお聞かせください。 (答)考え方と負担の額と両方が関連してきますが、議論は深まっていると思います。一方で容リ法の改正ということで国会に法案も提出しなければなりません。こうやって年を越したことによって、議論がよく煮詰まってくることを期待していきたいと思っています。むしろ年を越したからこそ、審議は尽くしていただいた方が効果が現れるのではないかと思います。 (問)豪雪の関係で環境省ができるような事業というのはありますでしょうか。 (答)地球温暖化対策じゃないでしょうか。さっきも話をして、ちょっと科学的ではないかもしれませんけれども、来週、私が行くオーストラリアのシドニーで新年早々40度を超える温度上昇があったと聞いています。気温については地球全体で、一種のゼロサムゲームみたいになる傾向がありますけれども、これも一つの地球温暖化ということの現れではないかなと思っています。1月1日に44度で翌日が22度ということです。ですから長い目で見れば、やはり地球の警告と受けとめるかどうかということだと思います。 では、今年もよろしくお願いします。 (以 上)
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