1.発言要旨 (問)容器包装リサイクル制度ですが、今年最後に残った宿題ということで、まだ関係者の主張に大分隔たりがあると聞いていますが、大臣のお考えを教えてください。 (答)中環審と産構審で、なお審議中です。いろいろと議論がいまだ交わされているという状況かと思いますが、議論は随分進んできたものと聞いています。明日も会議があるわけですが、できるだけ詰めの議論を行っていただきたいと思います。ただ、審議を尽くしていくことが実効ある改正につながるのではないかと思っておりますので、状況によっては、取りまとめの内容の確認のために、再度、審議会を開催することもあり得るのかなと思っています。 それから、来年の抱負にもなってしまいますが、前回大ぶろしきを広げて見せて、容リ法改正のシンボルのような形でふろしきのPRも行っていきたいと思っていますが、容リ法改正にしても、そもそもゴミを減らし、ゴミをなくす、ゼロエミッションということをこれまでも言ってきているわけで、これは発想を変えなくてはいけないなと思っています。 役所の資料なども、できるだけ裏表を使って紙を減らしましょうということで、削減策をこれまで徹底し、その成果はかなり出ているものと思います。ただ、対外的に大量に刷るという必要があるときなどは、省内での努力を超えて周知徹底させるためのツールとしての紙の使用もどうしても出てくるので、その辺はなかなか頭が痛いところであります。 私は、先だって、環境、沖縄・北方、それぞれ、みんなが日々働いている現場を激励も兼ねて回りましたが、みんな書類の山に埋もれて仕事をしています。だから、これは発想を変えなくてはいけないと思います。かといって、ペーパーレスをすぐやれと言っても、なかなかできないかもしれません。極力ペーパーレス社会というものを実現できる下地を環境省内、内閣府の沖・北内で作っていきたいなと思って、そのために、何をどうするか考えていきたいと思っています。 (問)閣僚懇で、国勢調査の中間の数字が出て、早速見直しをすべきではないかという声も聞こえて、これは区割りを見直すというお話だったのでしょうか。それとも制度自体を見直すということでしょうか。 (答)制度自体の見直しではないと思います。5年ごとの簡易調査と10年ごとの本格調査と2種類あります。そこの確認をしておられるように受け取りました。いつのときに変えるんですかというような御質問だったように思います。 (問)来年はゴミがメインで、今のお話につながると思いますが、やはりゴミ問題に絡んでいるのでしょうか。 (答)廃棄物をどうやって減らしていくか、いわゆるリサイクルだけではなく、リデュースのところから見ていく必要があるのではないかと思っています。今年はクールビズ、ウォームビズ、これはファッションを切り口にして皆さんの関心も呼び、皆さんの共感とともに大々的に進む大きなきっかけになった年だと思います。来年は廃棄物関係を、クールビズと同じ手法というわけにはいきませんが、環境問題というのは、生活者、消費者に一番近いところからの協力が必要ですので、そのあたり、切り口を考えてみたいと思っています。 (問)アスベストですが、今日で一通りまとまったということだと思いますが、改めて御感想と、何か残っている課題と捉えているものがあればお願いいたします。 (答)アスベスト問題が、最初出てきた時に、これまで省庁のたらい回しというか、縦割りのすき間の中で出てきた問題でもあったかと思っています。そのすき間を排除して、できるだけスピードアップしてこの法案を取りまとめ、その先頭に立ってやってきたと思っています。 環境問題も、小さな政府を標榜して、これからも進めていくわけです。小さくても機能する政府として、このアスベスト対策も今後ともわかりやすく、的確に進めていきたいと思っています。中皮腫の特徴でもある、発症が遅いけれど非常に進行が早く、非常に治癒がしにくいということを鑑みますと、できるだけ早く対応できるように法案の成立を期したいと思っています。 それでは皆さん、どうぞよいお年をお迎えください。
(以 上)
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