環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成17年6月14日)

1.発言要旨
 今日の閣議ですが、国会提出が7件、公布が9件、政令が1件、環境、沖・北それぞれ関連はございません。閣議では、G7の報告が谷垣財務大臣から、町村外務大臣からは、ブルネイなどの海外出張の報告、それから、タウンミーティングの報告などがありました。
 閣議、閣僚懇は以上です。
 私から、いくつか御案内があります。環境教育関係が2つです。1つは、将来を担う子供たちに対して、地球温暖化などの環境問題の重要性を正しく理解してもらうため、6月の環境月間を中心として、まず私自身、環境大臣として小・中学校に赴き、特別授業を実施いたします。1回目が6月20日、都内江戸川区立中小岩小学校で、5年生の子供たちに対して地球温暖化についての授業を行います。私がまず授業を行い、その後環境省職員等も行います。子供たちと一緒に地球温暖化についての学ぶという取組です。子供たちがこれからの地球のことを考えるのは重要ですし、また子供がそうやって大きな関心を持つようになると、お母さん、お父さんとも一緒に勉強するということで始めていきたいと思います。
 次に、お子さんでも、おじいちゃんでもおばあちゃんでも結構なのですけれども、エコファミリーの中で環境大臣を決めていただいて、インターネットを通じて登録をしていただく「我が家の環境大臣」という制度があります。今回、地方自治体の窓口でも団体の登録が開始できることになり、できるだけ間口を広くしてみんなに参加してもらいたいと思います。環境省内でも環境大臣がごろごろいるという、すごい状況になろうかと思います。
 もう一つ、これも環境関係ですが、様々な業界との懇談を重ねてまいりました。次回が13回目となりますけれども、明後日6月16日木曜日、都市ガス業界との懇談会を開催いたします。都市ガス業界は、御承知のように、ガス製造過程でCO2が出ること、それから消費者のところでまたガスを使うということでありますので、地球温暖化に対しても大きな関わりがある。特に家庭部門では、最終エネルギー消費のうち都市ガスの占める割合というのは約2割に及んでおり、家庭生活でのエネルギー消費で重要な役割を担っておられます。都市ガス業界でも環境行動指針を策定しておられますし、またコージェネ、燃料電池といったこれからの新しいシステムの普及促進など環境配慮を重ねておられるので、もっとそれを進めていくということで意見交換を行いたいと思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答
(問)小泉首相の靖国参拝問題ですが、最近、周囲から自粛を求める声が上がっていますが、小池大臣はどう対応すべきだとお考えになりますか。

(答)基本的に、小泉総理は周りが何か申し上げたとしても、御自身のお考えで行動される方であることは、この一件のみならず、すべてにおいて言えると思います。また、ずっと適切にいたしますということですので、それ以上のことはないのでないかと思っておりますし、私自身がそれに対してあれこれ言うこともまったく考えていません。
 私からもう一つありました。この後11時から、官邸にクールビズ応援団が来て、総理と懇談をされることになっております。応援団は、前に御紹介しましたけれども、駐日のアラブ大使たちがクールビズに賛成ということで、総理にもその旨をお伝えになるということでございます。皆さん、どういう格好で来られるのかちょっとわかりませんけれども、そういった会合がありますので、私も参ることにいたしております。

(問)環境教育で小学校へ行くのは、大臣としては初めてという形になるのですか。

(答)公式に行くのは初めてです。

(問)授業できるのはそんなに長い時間ではないと思いますが、特に、何を伝えたいというか、ポイントとして何を紹介するのですか。

(答)やはり私たちの地球がいかに大切なのか、そこで生きている私たち自身が今どういう状態に置かれていて、そして今後こんなことがあるかもしれないけれども、私たちの行動でこれだけ変わっていきますよということを、楽しく、わかりやすく一緒に子供たちと語っていきたいと思っています。

(問)学校での環境教育は、これからシリーズでやっていくということでしょうか。

(答)国会などの動きもありますけれども、私自身は重ねていきたいと思っています。
 ホタレンジャーなどもこれまでもやってきましたけど、やはり、子供たちにそういった環境の守ることの大切さとか楽しさとかを感じてもらうのが、非常に意味があると思っています。

(問)昨日の中環審で、レジ袋の有料化について中間報告が出されたと思うんですが、大臣、現状で今どのような考えなのでしょうか。

(答)レジ袋というのは、毎年300億枚という、枚数にしても大変多い物品であります。それをどう扱うかは、やはり消費者にも一緒に考えてもらわなくてはならない。それから、自治体も今、容リ全体で申し上げると、一生懸命やるとかえって経費がかさむというような状況になっているわけで、その入り口としてレジ袋をどう扱うかというのは、非常に大きな問題ではないかと思っています。
 まだ中間報告案ということですので、これからまだまだ課題は多いと思いますけれども、容リ法全体の流れの中で一つのテーマとして見ていきたいと思っています。

(問)消費者の利便性と、環境への負荷というのを天秤にかけながらという感じになると思うのですが、どの程度その負荷がかかるとお考えでしょうか。

(答)これから、具体的に判断されることですから、環境省として1枚幾らとか、そういうことについては関与する役回りではないと思っています。

(問)コンビニ業界などでは、そういう有料化というのはかなり厳しいのかなという意見もあると思うのですが。
(答)あとは、やり方ではないでしょうか。特に、もちろん環境省とすればマイバッグであるとか、それから「もったいない風呂敷」とか、いろいろPRもしていき、大きな意識改革の面を強調させていただきたいと思っています。意識改革は、すなわちごみ全体を減らすということにつながっていくわけですから、レジ袋というのは極めてわかりやすい部分であると同時に、業界の皆さんにもいろいろと御協力いただきたいと思っています。

(問)今週、「第2回美ら島ブランド委員会」がありますけれども、どういった議論を期待されていますでしょうか。

(答)ブランド委員会はお勉強をすることよりも、結果を出す委員会にしていきたいと思っています。これからのロードマップであるとか、いつまでに何を、どういう形でというようなことを皆さんで話し合っていただければと思っております。
 委員の皆さんからは、現場も見たいというような声も上がっておりますので、そんなことも含めて委員の皆さんの御意見も伺って、前に進められるものはどんどん進めていきたいと思っています。

(以上)