環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


小池大臣記者会見録(平成17年4月12日)

1.発言要旨
 今日の閣議ですが、一般案件が2件、国会提出が2件、公布1が件、政令が7件、環境、沖・北それぞれ関連はございません。
 今日は、その中で天皇・皇后両陛下のノルウェー国御訪問の日程、IDB総会、これは沖縄で開かれていましたが、これについて谷垣財務大臣からの発言があり、それからアフガニスタン訪問ということで町村外務大臣の発言などが閣議でありました。
 そのほか閣僚懇では、若者対策の効果的な推進ということで、尾辻厚生労働大臣、中山文部科学大臣、中川経済産業大臣、細田官房長官それぞれ発言がありました。それから、閣僚の給与の一部返納と、これはもうかなり前から続けているものでありますけれども、これを継続していくということ、これの報告がありました。モナコのレーニエ三世殿下の御葬儀ということで、正仁親王のモナコの御訪問、御旅行ということで話がございました。
また、私の方から、先日の日曜日に東京で開かれたタウンミーティングについて報告をさせていただきました。
 大体主なところはそういった内容でありました。
 以上です。

2.質疑応答
(問)新石垣空港の環境大臣意見が15日までということになっていると思いますけれども、2月に現地視察をした際に、大臣からは、かなり建設的、積極的なニュアンスで説明されていますけれども、現在もお考えにお変わりはないですか。

(答)今、環境大臣意見の準備をしているところでありますので、石垣の皆さんの意見、要望というのは、よく受けとめていきたいと思っておりますし、また一方で必要な調査をまとめているところでありますので、その結果を待ちたいと思います。

(問)沖縄振興と環境保護は、多分この問題に限らず幾つかあると思うのですね。現在の兼務の状況は、どっちに結論を出しても一方から、何らかの批判を受けたり、変な目で見られたりと、非常に難しい立場かと思います。返上をするということはもちろんないのでしょうけれども、その辺について御自身はどういうふうにお考えになられるのでしょうか。

(答)むしろ最近はやりの言葉で言うと、シナジー効果というのが出てきているのではないかなと思います。環境の保全と、それから経済の開発と、もちろんそれはだれがやったとしても同じ問題が出てこようかと思いますけれども、それぞれケースが違ってきています。そういったことを総合的に、むしろスピーディに判断ができるのではないかと思っています。

(問)中国で反日デモが起こっているのですけれども、閣議、閣僚懇でその話が出たかどうかということと、大臣の御感想をお願いいたします。

(答)閣僚懇で、外務大臣から、韓国との会議、それから中国の今回の状況について説明がありました。
 基本的には、これは私の考え方ですけれども、ここは腰を据えて、隣国である韓国、中国との対話といったことをしっかり続けていくということが必要ではないかなと思っています。

(問)神栖町の毒ガス事件ですけれども、きのう次官もおっしゃっていたのですが、不法投棄の疑いでも今調査を進めているとおっしゃっていたのですけれども、もし不法投棄とわかった場合、また今後の対処の仕方も違ってくるんじゃないかとは思うのですけれども、大臣はどのようにお考えでしょうか。

(答)今回、コンクリートの塊が出てきたということで、これは今もその塊を砕いて、一体何が問題だったのかということで調査をしています。高濃度のジフェニルアルシン酸による汚染ということでありますけれども、わかっていることは、93年以降に埋められた可能性が高いということです。
 ただ、A井戸の汚染が直接この塊だけによって起こっているのかについては、まだ不明ということで、今も全メカニズムの解明ということについては調査を続けているところです。
 それから、廃棄物処理法との関係で、これまでやってきている例えば医療の問題などのケアが打ち切られるんじゃないかとかという御心配もあるようですけれども、今はまだ原因解明ということが総合的にはできておりません。そもそも医療に対してのケアというのは、全然別の枠組みで調査という形で緊急措置事業ということに基づいております。医療費の支給などについては、継続的に行う必要があると考えていますので、引き続きそのケアについては着実にやっていくという方針です。

(問)水俣病の懇談会を設置されるという御発言をされましたが、確認ですが、その中で、歴史的な検証という意味合いの中に、医学的な部分の検証というのは含まれているのでしょうか。ないのでしょうか。

(答)そういった部分の件については、ヒアリングなどを中心としてやっていきたいと思っております。
 ただ、私は、これまでの検証で、前の政治決着の後、そういった部分をかなりやっていらっしゃるので、その意味では、むしろ社会学的な見地に重点を置きたいと思っています。

(以    上)