環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年9月7日)

(大臣)今日は、国民保護法制整備本部、閣議、経済連携促進関係閣僚会議がありました。閣議の案件ですが、一般案件が1件、政令が3件、配布が3件ありました。環境省関連はございません。閣僚懇では、井上大臣から、今日も台風が長崎に上陸し、今年はこれで上陸したのが7つ目で最多になっているという話がございました。和歌山でも今朝ほどマグニチュード6.4の地震があり、地球の異変というか、今年の日本は非常に不安定だねという一言が漏れまして、それで終わりました。今日はいろいろと会合が重なっており、手短に終わりました。以上です。

(質問)明日から奄美大島に出張され、前回の会見では実際の駆除方法をご覧になりたいということでしたが、特定外来種については、今、具体的にどのような動物を対象にしようかとか検討していると思います。大臣ご自身、何か指示をされるおつもりはあるのでしょうか。
(大臣)対象をどうするかについては、専門家を交えて、これから詰めに入ることになろうかと思います。いずれにしても奄美の場合は、アマミノクロウサギなどが狙われてしまっていることと、マングースの方は明らかに勢力分布を広げていることが明確ですので、来年度予算の中でも、この法律に則って必要な予算を確保していこうと思っております。しかし、兵力の逐次投入をするよりは、例えばマングースに焦点を当てる時期があってもいいだろうし、次なる対象の時は、そちらに集中していくということが、最も効果が上がるのではないかと思ってますので、そういった一般的な考え方を基にして、後は応用編で、どういったものを対象にしていくか、決めていこうと思っています。

(質問)ロシアのチェチェンの武装勢力の事件に関連して、京都議定書とは直接結びつかないと思いますが、プーチン大統領の精力などが、いろんなふうに裂かれてしまうというような懸念、また来年初めの大統領訪日がどうなるかという問題も出ていますが、その辺り、今どのようにお考えになっているでしょうか。
(大臣)今回のテロの問題が最大の関心事であるけれど、その他も様々な課題をプーチン政権も抱えており、その中で、これから議会の方も議定書絡みで動きもしてくるでしょうし、国内、対外的に、どの国も多くの課題を抱えています。この京都議定書問題については、私どももロシアに対して批准の働きかけを継続して行いますし、できるだけ早期にこの京都議定書についてのロシアの態度が積極的になるように、その努力は続けていきたいと思っています。

(質問)特定外来種の問題をめぐっては、基本方針を決めるときに、直接基本方針では一言も触れていないのに、ブラックバスを指定しないでくれという意見が7千通以上来たそうで、また、国会議員の先生方の意見も割れているようですが、大臣としては、ブラックバスの指定に関して、どのようにお考えでしょうか。
(大臣)例えば、先だって私も参加しました、琵琶湖での子どもたちとの環境会議の中でも、琵琶湖における生態系がブラックバスによって変わってきているという話を直接伺っていますし、滋賀県の方でも、それに対していろいろなアイディアを出して、駆除に努めているだろうと思います。これも今、環境省内で専門家を含めて検討してもらっていると聞いておりますので、それぞれ立場が違うとお考えも違うということですが、我々は生態系をどのようにして守っていくかということで今回の法律を作ったわけですので、それに見合った結論を出していきたいと思っています。

(了)