環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年6月29日)

(大臣)閣議の案件ですが、一般案件が5件、国会提出案件が34件、公布が4件、政令が8件、配付が4件でした。環境省関連では、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行令の一部を改正する政令が決定されました。
 閣僚懇では、私から、夏季の軽装の実施をお願いをしましたところ、石原国土交通大臣が、省エネスーツらしきものを着ていらしたので、「いいね」という話をしました。総理からは、官邸では、既にノーネクタイをやっているということで、こうしなくてはいけないということは決めないけれども、ここは、皆が涼しく仕事をできるように自由にやろうかという話をしました。総理も選挙中に、それぞれ街宣車の上で、ネクタイはしておられるけど、ジャケットはとってというようなところで、実施していただいているものと思います。環境省については、ご承知のように、5月の時点から進めているわけであります。 それから、本日の閣議で了承されました幹部の人事ですが、浜中裕徳地球環境審議官が辞職し、その後任に松本省藏総合環境政策局長を充てることとしました。それに伴って、総合環境政策局長には、田村義雄大臣官房長を、大臣官房長には、西尾哲茂環境管理局長を、環境管理局長には、小林光大臣官房審議官を充てることも了承されました。また、閣議了承を必要とする局長級以外の指定職人事では、小沢典夫大臣官房審議官は辞職し、大臣官房審議官には、寺田達志大臣官房秘書課長及び福井雅輝大臣官房会計課長を充てることとしました。さらに、吉田徳久水環境部長は大臣官房付とし研究休職することになり、後任には、甲村謙友国土交通省土地・水資源局水資源部長を充てることとし、これは省庁人事交流の一つということになります。これらについては、7月1日付で発令されますが、略歴等の資料については、この会見後に事務的に配付します。以上です。


(質問)人事の件ですが、いわゆる次の次官ポストと言われている立場にある方が、今回そのような形ではなかったのですが、これについては、何かご判断があったのでしょうか。
(大臣)いいえ、適材適所で、それぞれ一番力を出していただきたいところに充てたということ以外の何ものでもありません。

(質問)昨日、イラクで主権移譲が行われましたが、それについては、どのようなご感想をお持ちでしょうか。
(大臣)昨日の夜、持ち回り閣議で、イラク暫定政権について、イラクの正式な政府として承認することが了承されました。二日前倒しということについては、私も大変驚きましたが、昨今のテロの激烈化を考えると、いたしかたないのかなと思います。これは独立国家の大きな節目であるので、できればセレモニーの一つでもということでありますが、治安を考えると、こういう状況になったということと理解をいたします。ことほど左様に、治安が最大のテーマということになってまいりますので、まだイラクの国軍、警察力が十分ではないところもありますけど、そこは、それこそ各国の協力の下で行っていくことと考えています。我が国は、サマワでの地域における活動を今後とも続けていくし、昨日報道された朝日新聞バクダッド支局の世論調査で、サマワにおける我が国の活動が、非常に市民からも歓迎されているということにも表れているのではないかと思います。いずれにしても、イラク人によるイラク人のための国家ということが、確実になることを願っていますし、また、彼らには、それができる力があると思います。ただ、これまで歴史的に見て、ずっと独裁、もしくは他の国の支配の下にあったことを考えれば、いろいろとこれからも世界の支援が必要なのではないかと思います。

(質問)今回の人事ですが、地球環境審議官のポストといいますと、国際交渉を担当するという印象が強いのですが、松本局長の場合、どちらかというと、国内を対象とした行政経験が長い印象を受けるのですが、今回起用された理由を教えて下さい。
(大臣)地球環境審議官というのは、別に対外的のみならず、国内でも力を発揮していただく必要もあります。国内とか国外とか言っていることの方が、そもそも地球環境についての考え方として古いのではないかと私は思っていますので、松本局長については、内外ともに見ていただく、それだけ力のある方だと思っています。

(了)