環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年2月6日)


(大臣)閣議の御報告をさせていただきます。一般案件2件、国会提出案件6件、法律案16件、人事2件、政令1件でした。この政令が遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律第24条第1項の規定により納付すべき手数料の額を定める政令というもので環境省関連でした。
 タウンミーティングが、100回を超えるということで、その100回を記念して、官邸と遠野とで中継のような形でタウンミーティングの記念会をやるようであります。それについては、別途、官房長官から話があると思います。
 3月の末(29日〜31日)に、韓国の済州島でUNEPのグローバル閣僚級環境フォーラムが開催されます。それに先駆けて、東京にてアラブ連盟加盟の国々の環境大臣、又は、環境の責任者、担当者の方々を集めて、セミナーを開きたいと考えております。先だって、私はクウェートに参り、環境というテーマでお話しする機会がありました。改めて私自身のこれまでのアラブとの付き合いであるとか、最近のアラブの各国の動きなど見ると、アラブと日本とは石油というエネルギーの絡みをもってお付き合いすることが多かったのですが、環境というのは、極めて有効なお互いに必要なことだと思います。そこで、3月27日の土曜日に東京で日アラブ環境大臣級環境セミナーを開催します。参加国についてですが、アラブ連盟加盟国は22の国と地域がありますが、今回、対象としますのは、様々な事情から、アラブ諸国20カ国の環境大臣、もしくは、それに匹敵する方々を招待をすることを考えております。このアラブ連盟参加国の中には、イラク、パレスチナも含めております。各アラブ諸国から、いろいろな招待を私自身、受けておりますが、1箇所ずつ回っていると大変なことですし、韓国でUNEPの会議があるということで、いい機会ということと、向こうからそういうことがないかという要望もあったこともあり、このセミナーを開くことに致しました。私からは、以上です。


(質問)セミナーの概要についてですが、どのようなものか教えていただけますか。
(大臣)今、その骨格を作りかけておりますが、私が考えていますのは、日本のこれまでの環境行政の歩みであるとか問題点、そして、どのように解決していったか、その解決の方法は、例えば、法律の仕組み、技術、こういったことを分かり易くコンパクトに、アラビア語もしくは、英語でまとめて、プレゼンテーションさせていただきたいと思います。日本は、アラブといって一括りによくしますが、それはすごく乱暴な話で、国によって制度も王制とか大統領共和制等いろいろありますし、果てしなく砂漠の国もありますし、産油国、非産油国もありますし、目が飛び出るくらいお金持ちな国、かたや、ODA対象国として非常に苦しんでいる国もあります。ニーズに落差はかなりありますが、その辺のところもよく考えて、それぞれの段階、ニーズに応じた形でいろいろな方法についてセミナーで紹介していきたいと考えております。いずれにせよ、今はこれから肉付けをする段階ですが、日本からのプレゼンテーションをして、アラブからのいろんな意見、要望というよりは、むしろ意見をお聞きしたいと思っております。そして、お互いに何ができるか考える接点としていきたいと思っています。

(質問)イラクからは、どういった立場の方が来られますか。
(大臣)今、環境大臣に指名されているのはクルド系の人だと聞いていますが、この方を日本に来て頂けるように、これから準備をしていきたいと思っております。

(質問)そのセミナーは、イラク支援のあり方とのリンクはありますか。
(大臣)イラクについては、この間も報告書が出てまして、環境分野についても現地の調査等も踏まえて、そのニーズも分かり易く出ておりますので、その辺り、イラクの方の考え方、何を優先すべきなのかを直接その場で意見交換した上で、日本としてどういう形でやっていくのかを他の関係省庁と連絡を取ってやっていきたいと思っております。

(質問)それだけのクラスの方が来られるわけですが、日本になかなか来られる方が多くないと思いますので、環境を含めていろいろな要望がでてくると思いますが、せっかく来られるのでイラクの大臣クラスの方には、特別にいろいろセッティングするようなことをお考えですか。
(大臣)これから、どういうメンバーが来られて、そして、彼らが特にどういうことをやりたいかということを踏まえた上で決めていきたいと思っております。逆に言えば、パレスチナ辺りは、みんなイラクの方に向いているので、非常に「僕たちどうなるのだろう。」という意識もありますので、その辺りは、よく注意を払っていきたいと思っております。

(質問)地球温暖化問題でアラブ諸国が気候変動基金の取り扱いについてCOP9でもいろいろありました。このセミナーでは、そういった話も出てくると思いますが、その際の日本側のスタンスはどのように御説明しようと考えておられますか。
(大臣)日本のスタンスは、ずっと決まっていますが、今回は、気候のような大きな部分の他に、日本がこれまでの過去の歴史において経験した環境行政での問題点を、今、彼らが経験しようとしてますので、そういった辺りの生活者に密着した環境行政の部分の方が、むしろ今の彼らのニーズに近いのではないかと思います。ですから、現実には、そちらの方に比重がいくと思いますが、せっかく集まっていただきますので、日本の考え方について、賛同を得るということはやっていきたいと思います。

(質問)先ほどアラブで一括りというのは難しいとおっしゃっていましたが、これだけ国情が違う国を集めて、日本で会議をする意義はどこにありますか。
(大臣)これまでもODA対象国に対しての環境プロジェクトもありましたが、環境先進国の日本として、日本の総合的な意味での環境行政をしっかりアラブの環境のトップの方にアピールをしていきたいと思います。それと、冒頭で申し上げましたように、アラブと日本の関係は、どちらかというと石油、つまり、「アラブ外交はアブラ外交」と皮肉られますが、ある意味ではその側面しかなかった、もしくは、そこにあまりにも大きな比重が掛かっていたと思います。私は、もっと多様で、文化、人間の交流を進めていくことが必要であるとかねてから思っておりましたので、まさに今、環境を所管とさせていただいている時に、こういったアラブとの多面的な関係を強化していくことは、私自身の使命だと思います。

(質問)それは、イラク復興とある程度リンクさせていますか。
(大臣)結果的にはそうなると思います。また、実際に向こうの環境の責任者と今この時期に話し合いを持つということは、今後、日本が進めていこうとするイラク復興の支援をより具体化し、より現実的にしていくものだと思っております。

(質問)フセイン政権が倒れた後、イラクの閣僚級の方が来日されるというのは、初めてだと思いますが。
(大臣)これが開かれるまでに他の人が来れば別ですが、私が認識している限りは、これが初めてだと思いますが。

(質問)その方のお名前など教えて下さい。
(大臣)環境大臣のMr.Abdul-Rahman Sidiq Kareemです。イラクという国は、サダム・フセインがいて、その下には、すごくしっかりしたテクノクラートがいました。環境大臣を支える次官級の人たちは、かなり専門的な人だと思います。政治的には環境大臣と話すことは、極めて興味深いところですが、イラクの環境をどうやって進めていくかというのは、逆に、いわゆる事務方の方が一緒に来てくれたらもっといいかなと思います。

(質問)セミナーの参加国は、UNEPの会議にも参加されますか。
(大臣)いろいろだと思います。

(質問)セミナーだけの参加者もいらっしゃるということですか。
(大臣)どうでしょうか。大臣クラスの形になるかどうかが、少し難しいというか、日本の環境省も、ついこの間に環境庁から環境省になったところですので、まだ、環境省という構えをしているのが、アラブの全体からすれば半分くらいだと思います。あと、この間行ったクウェート等も環境の役所がありますが、ただ、実際は、ジャービル副首相が環境最高会議というものを主催します。ですから、王政の国はそういうのが多いと思いますので、トップというと王様が来てしまうことになりかねませんので、こういうセミナーの時に、王様や首相、副首相が来るかというと、なかなかそうはならないと思います。逆に、実務者の方に来てもらった方がその場合はいいと思います。

(質問)日本でこれだけのアラブの諸国が参加する会議は、今までそうないですよね。
(大臣)ないと思います。

(質問)今回、以前にクエートに行かれた時に会談された方も来ますか。
(大臣)クウェートも、さっき申しましたように、プロトコール上の相手と現実に環境そのものを担当している人と違いますので、これは、これから各国それぞれによると思います。

(質問)セミナーに来ない国はどこですか
(大臣)ほとんど来るというのではなく、こういうところを対象に呼びかけるということで、まだ、出欠はとっていませんので。

(質問)これは、小池大臣が提唱されたものですか、それとも、日本政府としてこうやるべきだと話があったのですか。
(大臣)このようなことを考える人はあまりいないので、ご想像にお任せ致します。その話をそれぞれの関係のところにもっていったら、非常に乗り気の方がいらっしゃいました。

(質問)セミナーの主催は、環境省、日本政府のどちらですか。
(大臣)環境省です。場所は、市ヶ谷のJICA国際協力研修所です。実際は、いろんな方々の協力を得てという形になると思います。


(了)