環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成15年6月20日)

(大臣)本日の閣議では、一般案件が3件、国会提出案件が3件、政令が8件、人事案件が2件ありました。環境省関係の案件はありませんでした。
 望月大臣政務官が、6月22日から6月28日にかけて、ロシア、ギリシャに出張いたします。23日から24日にかけて、第4回日露環境保護合同委員会に出席いたします。併せて、ロシアの国会関係者、それから政府機関の関係者にも会う予定です。我が国として、京都議定書の批准の働きかけをします。EUの議長国のギリシャの関係者との意見交換を行います。これは、EUと共同歩調をとって、ロシアの京都議定書の批准に働きかけを行うことになっていますので、ロシアに行った感触等を話して、今後に向けての意見交換を行うという趣旨です。

(質問)ロシアで会う相手方は決まっていますか。
(大臣)今、アポイントを取り始めています。
(地球環境局総務課長)チホミロフ連邦院(上院)議員、天然資源・環境保全委員長、グラチョフ国家院(下院)議員、環境問題委員会委員長、ツィカーノフ経済発展貿易省次官、ベドリツキー水理気象・環境モニタリング庁長官、ダニロフ・ダニリヤン大統領経済局長です。環境保護合同委員会で、天然資源省とはお会いします。
(大臣)ギリシャでは、ギリシャの政務次官にあたる方とお会いします。
(地球環境局総務課長)ジシス政務次官です。
(大臣)ロシアに対する働きかけは、私どもも重要だと思っております。先の、小泉・プーチン会談もそうでしたし、森前総理が、ロシアに今週行かれまして、プーチン大統領と会った際も、京都議定書への批准の働きかけをやっていただきました。

(質問)ロシアに対する働きかけは、これまで何度もやってきましたが、今回の働きかけで、ただ批准を働きかけるということ以上の踏み込んだ内容は予定されていますか。
(大臣)特に今回、国会関係者と会って働きかけができるということが一つの重要なポイントだと思っています。私も働きかけをしていますが、最終的には、国会が批准するかどうかを決めるということですので、今回は、その辺に意味があると思います。

(質問)青森・岩手県境不法投棄事案に係る排出事業者に対する措置命令が出ました。昨日、勉強会もあり、大臣コメントのペーパーも出たのですが、改めて、大臣の方からコメントをお願いします。
(大臣)今回、4社に対して、最後まで十分に責任を果たさなかったということで、排出者責任を問うことを、両県で決定し、通知をしたということです。排出者に対する責任をしっかり追及していくということについては、今回、本格的にやるのは初めてのケースだと思います。今後の一つのモデルになるのではないかと思っています。両県の責任においてなされるわけですが、環境省としても、今まで、昨年の段階で、関係都府県の方に集まっていただき、いろいろと協力をしたという経緯がありますので、今後とも必要に応じて助言等をしていきたいと思います。

(質問)今回は4社ということですが、全体では1万社を越えています。今後の排出事業者の責任追及がどこまでできるのか、見通しはどうでしょうか。
(大臣)見通しは、率直に言って定かなものはありませんが、今、両県において、どういうところに責任を求められるのかということについて作業を進めています。責任を追及できるところには、順次やっていくということですので、今後、そうした両県の作業の進み具合によって、順次なされるのではないかと思っています。

(質問)6月22日の夏至の日の100万人の環の件ですが、予想以上に人が集まったようで、環境省としてはかなりの手応えがあったと思いますが、これに対する感想と、この日だけで終わらせるのではなく、継続してやっていくような、新しい展開について、何かお考えになっていますでしょうか。
(大臣)「CO2削減・100万人の環」ということで、環の国くらし会議でも呼びかけをさせていただいております。お陰様で、自ら家庭の中で消灯するという呼びかけと、全国の象徴的な建物等において、ライトアップが最近盛んですが、その時間帯にはやめてもらおうということでご協力をいただいています。この趣旨をご理解いただいているということで、大変ありがたいと思っています。このキャンペーンは、家庭において灯りを消してみるとか、ライトアップをやめるということで、ライフスタイルを変更する一つのきっかけになってくれればということが一つの目的ですので、ご指摘のとおり、これが1回で終わるということではなしに、これを期に、この運動が、ライフスタイルの変更に繋がっていくような成果が上がればよいと思います。

(質問)毒ガスの件で、今、アメリカに職員が派遣されていますが、何か成果なり、方向性などは決まっていますか。
(大臣)まだ報告を受けていません。

(質問)環境と経済活動に関する懇談会の最終回を終えましたが、現状で、環境省としての考え方はどういう方向になっていますでしょうか。
(大臣)取りまとめの作業を現在しておりまして、今月中を目途に取りまとめるという報告を聞いております。そういう目標で作業を進めているということです。取りまとめましたら、改めて、皆様にもお示ししたいと思います。



(了)