環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成15年6月13日)

(大臣)本日の閣議では、一般案件が1件、国会提出案件が9件、条約の公布が1件、法律の公布が15件、政令が11件、人事案件が2件ありました。
 環境省関係の法律の公布で、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」、「特定産業廃棄物に起因する支障の除去等に関する特別措置法」、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律」がありました。
 政令では、「環境省組織令の一部を改正する政令」、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物多様性の確保に関する法律における主務大臣を定める政令」、「特定産業廃棄物に起因する支障の除去等に関する特別措置法施行令」、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令の一部を改正する政令」がありました。

(質問)今日から茨城県神栖町でボーリング調査を開始しますが、改めて、環境省として、住民にどう示していくことが大事だと大臣は考えていますか。
(大臣)緊急措置の救済策を取らせていただきましたが、やはり、地域住民の方にとってみれば、早く原因を特定し、そして、仮に汚染の基になっているようなものが見つかれば、それを除去するとか、そういうことが最終的な安心、安全に繋がることですので、今後とも、この調査はしっかりやっていかなければならないと思っています。今日からボーリング調査をしますが、7月中にはボーリング調査の結果を取りまとめたいと思います。
 着実に調査を進めていき、原因を特定し、そういうものが見つかった場合、どういうふうにきちっと対処するのか、そういうことに繋げていきたいと思います。

(質問)廃棄物2法の関連についてですが、改正廃棄物処理法で、課題として残りました処理困難物ですが、これは今日現在も全国の自治体からいろいろと出ている状態だと思いますが、この協議の再開の見通しは。
(大臣)どういう形で再開していくかということがあると思いますが、今、法律改正を一応ああいった整理でした上で、今回は見送ると、そういうことで法律が成立したということでありますから、これは、機会を見てということだと思います。いつからというふうにきちっと仕切りをするのではなしに、もう少し様子を見るということだと思います。いずれにしろ、私としても拡大生産者責任というのは重要な課題であると思っていますし、国会でもそう答弁しております。引き続き、関係方面との調整の努力をしてまいりたいと思います。それから、関係方面との調整だけではなしに、適正処理困難物がどのように排出され、どのように処理されているのか、その実態も併せて精査しなければならないと思っています。

(質問)「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」についてですが、カルタヘナ議定書の批准と発効の見通しはどうなっていますか。
(大臣)我が国におきましては、今国会でこれを批准したということで、発効要件も、そろそろ満たす状況ではないかと、要するに締約国の数を満たすことになるのではないかという見通しを聞いています。明確な見通しは、改めて聞かなければなりませんが、そう遠くない時期に発効するのではないかという話を聞いています。

(質問)毒ガスの話についてですが、本日から益子町の小学校の調査が始まります。来週には、環境省の担当者がアメリカに派遣されるということですが、これについて、改めて大臣の方からお願いします。
(大臣)益子町の小学校について、昭和48年の調査で、小学校の校庭に埋めたということがあったということで、当時の経緯等も報告を受けておりますが、今日、環境省の方で現地に行って、県、町と協議を行うということでありますので、そういうことを通じて、意見交換をしたいと思います。昭和48年の時も調査をしましたが、結局、現物を見つけることができなかったということですので、協議の中で、それをどう対応するのか、意志疎通を図っていきたいと思います。
 フォローアップについては、当然ながら関係者の方々も、昭和48年当時と比べれば少なくなっているという、時間の経緯もあります。そういう中で、資料にしっかり当たっていかなければならないのですが、当時のGHQが、旧軍関係の資料をアメリカに持っていっているということでありますので、環境省からも職員を派遣しまして、アメリカにある資料を十分調査し、フォローアップに役立てたいと思います。とりあえず現地に派遣したいと思います。


(了)