環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成15年3月28日)

(大臣)本日の閣議では、一般案件が10件、国会提出案件が5件、法律の公布が1件、政令が13件、人事案件が7件ありました。
 今日の閣議で、規制改革推進3か年計画の再改定が決定されました。その中で平成15年度中にヒートアイランド対策に係る大綱を策定すべきとされております。このヒートアイランド問題につきましては、昨年の9月に総合的な施策の推進を図るため、内閣官房、経済産業省、国土交通省、環境省からなるヒートアイランド対策関係府省連絡会議を設置しております。本日、規制改革推進3か年計画再改定が決定されたのを受けまして、本日、第2回ヒートアイランド対策関係府省連絡会議を開催します。ヒートアイランド対策に係る大綱の策定に関する基本的な方針を決定したいと思っております。


(質問)ヒートアイランド対策関係府省連絡会議に関してですが、これを重ねて、いつまでにそれをという日程は決まっていますか。
(大臣)今日の会議でそういう方向性を決めていくと思います。2回目の会議で、今までは室長レベルだったメンバーを少し格上げします。基本的な方針を今後決めていくということです。

(質問)具体的な内容、スケジュールを決めるということですか。
(大臣)そういうことも今日決めていくと思います。

(質問)排出量取引に関してですが、産業界から、一定の基準を設けて、それよりプラスになるかマイナスになるかという基準を入れることは、枠をはめることになるので反対だという意見が出ています。環境省としては、入れるということで来年度も実験を実施すると思いますが、その辺はどうお考えですか。
(大臣)いろいろなご意見があるということは承知しています。ご承知のとおり、今年度、三重県で仮想の排出量取引市場のシュミレーションをしましたし、来年度は来年度で具体的な企業の参加をしていただいた中での仮想市場の事業を行いますので、そういう事業を進めながら、産業界のいろいろな意見も聞きながら進めていくということが現実的ではないかと思います。

(質問)ヒートアイランド対策関係府省連絡会議についてですが、箇条書きのようなもので具体案は出るのでしょうか。それとも整理的なものにとどまりますか。
(環境管理局大気生活環境室)基本的な方針のみです。
(官房長)平成15年度中に大綱を作るということです。その作り方におけるスケジュールというか、段取りを決めるということです。

(質問)大綱を作った後に、何か法律的な措置が出てきますか。
(大臣)結局、施策になるのではないかと思います。例えば、道路をあまり覆わないようにするとか、ビルの屋上を緑化するとか、海風・川風は熱を下げる効果があるということですので、そういうものを利用した長期的な都市づくりなど、いろいろなことがあると思います。法律になるのかどうか、まだ確定したものはございません。

(質問)規制緩和の方は、一通り一段落したということになるのでしょうか。
(大臣)改定、再改定ということになっていますので、今後どうなるのかわかりません。今日も規制改革担当大臣からのご発言もございましたし、経済特区担当大臣からのご発言もありましたが、これで全て終わりかどうかというのはわかりません。一歩一歩、階段を進んでいるということだと思います。

(質問)環境省関係での改革の進み具合についてはどのように評価されますか。
(大臣)経済特区の問題について言えば、いろいろ、各地方自治体からも提案がありました。その中でも、これを数字で言うのはおかしいのですが、現実を見れば、全国で規制緩和するというところも含めて、各省庁も含めて、中程だと思っています。できる限り実現可能なものをきちんと取り上げて、全国でそれを展開するものと、それぞれの地区で展開するものを分けていますが、経済特区について言えば、6月に第3次の受付があるようなので、なるべくそういったものに応えていくような姿勢で取り組んでいきたいと思っています。


(了)