環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年7月12日)

(大臣)本日の閣議では、環境省関連の案件はありませんでした。
 国会も月末までですが、環境省から出している法律の審議は終了しました。自然再生推進法の議員立法は、与党三党でご検討いただいて、おそらく野党といろいろご相談されていると思います。役所としても議員立法だから任せきりというわけでなく、それについての環境省としての意見を求められることもあると思いますので、それが当面の国会関係の仕事になると思います。
 国際関係では、ヨハネスブルグ・サミットへ向けての準備をしています。バリの準備会合で合意できた部分、合意できなかった部分があり、これからどう進めていくかということですが、7月17日にニューヨークで準備の会議が行われます。ヨハネスブルグ・サミットの議長になる南アフリカのムベキ大統領が、いろいろな地域やグループ、各国の代表に声を掛けて会議を開くようです。ヨハネスブルグ・サミットは国連の会議ですから、国連事務総長も顔を出すと思います。南アフリカのムベキ大統領とアナン国連事務総長が中心になってヨハネスブルグ・サミットに向けての準備会議をニューヨークで行うということです。
 私も水面下で電話をかけたりしていますが、ニューヨークでまとまった話合いがあることを期待しています。

(質問)産業廃棄物の輸出については。
(秘書官)もともとは韓国の製鉄所で、廃プラスチックのリサイクル事業をやりたいということでしたが、廃プラスチック輸出というのは、バーゼル条約に引っ掛かる可能性がありますので、きちっと処理されるかどうか調べた上でということでした。その結果はきちっと処理されるものについて認めるという判断になったようです。
(大臣)きちんとできるなら悪いことではないと思います。ただ、法律の問題と実体の問題と両方を踏まえて対応をということです。

(質問)ヨハネスブルグ・サミットに向けての準備会議も予定されていますが、対立点のある資金、貿易問題に関して、どういう落としどころをお考えですか。
(大臣)今、直接議論しているのは実施文書の文言の話ですが、これは十分に調整できると思います。バリの準備会合では時間をかけたわりには無理にはまとめないということになりましたが、ひとつの努力としてニューヨークの会議があります。日本政府としての考えもありますが、まだ申し上げるには早いと思います。文言については、調整できないということはないと思います。

(質問)自然再生推進法に関して、環境省としての立場は。
(大臣)与党は、きちっと成立させたいという気持ちがあるので、時間を掛けて根回しをされているということだと理解しています。今国会に間に合わせるという気持ちでおられるのだろうと思っています。
(官房長)補足ですが、正式には議員立法の提案はされておらず、事実上与党の案ができていて、それを野党との間で調整しているという状況です。

(質問)与野党の議論の過程がよく見えないのですが。
(大臣)野党の中にもいろいろ意見がありますので時間が掛かっているのだと思います。自然再生推進法が今国会で成立するように一生懸命努力していただいているという理解をしています。

(質問)来年度の予算で、温暖化対策費は前年度から積み増しをするつもりですか。
(大臣)温暖化対策の予算は環境省だけでなく、各省関わっているところが多いので、全体目標としての温暖化対策が達成されるように予算を作っていかなければなりません。温暖化対策全体としての関係各省とも相談しながら、予算要求をしていきたいと思います。

(質問)前年度と比べて、金額はどうなるのですか。
(大臣)多々益々弁ず、というところですが、いろいろと交渉しないとわかりません。
          (了)