環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年7月9日)

(大臣)本日の閣議では特に環境省関連はありませんでした。
 閣議の前に沖縄政策協議会が開かれ、沖縄振興計画が了承されました。環境省は、エコツーリズムを一所懸命やっていきますと申し上げました。

(質問)昨日、日・EU首脳会談がありました。京都議定書やヨハネスブルグ・サミットについても議題にのぼったようですが、その議論の内容について何か聞いておられますか。
(大臣)昨日、日・EU首脳会談があったことは知っておりますが、内容についてはまだ聞いておりません。ただ、G8サミットやバリでのヨハネスブルグ・サミット準備会合にもEUは参加しており、その際にいろいろ議論しておりますので、今回、特に新しいことが議論された訳ではないと思います。ヨハネスブルグ・サミットに向けて一所懸命やっていこうということだと思います。
 EUの諸国とはいろいろな機会に接触しておりますので、京都議定書の批准等についての情報などは聞いております。

(質問)沖縄振興計画の中で泡瀬干潟について何かございますか。
(大臣)沖縄県知事も来ておられましたが、特に具体的なお話はございませんでした。会議の中では、環境省としてエコツーリズムを推進するという話だけで、泡瀬干潟については全く議論しておりません。

(質問)藤前干潟をめぐる名古屋市との話し合いはどうなっていますか。
(大臣)名古屋市長や市議会議長が来たいということで、現在、日程調整中です。まず、名古屋市側のご意見、ご要望を聞くつもりです。一部報道では、環境省が具体的な案を出したかのように言われていますが、不正確です。名古屋市側から話がくれば議論したいとは思っておりますが、今、環境省として、こういうことができる、できないというようなことは一切言っておりません。
 藤前干潟は、ラムサール条約に定める湿地として指定する手続きを進めたいと思います。これは環境省だけが言っているのではなく、地元も望んでおられると理解しております。政府と地元と一体となって、あの地域については総括的な意味での振興を進めたいと思います。ただ、環境省がやれることと、環境省だけではできないことがあり、分けて考えないといけないと思っております。

(質問)名古屋市長が来られた時には、条件などで合意することになるのでしょうか。
(大臣)まだ、名古屋市側の正式なご要望は私は聞いておりません。いろいろなレベルで意見交換はしておりますが、名古屋市としての最終的な要望は受け取っておりません。

(質問)長野県の田中知事の不信任案可決は、脱ダム宣言という環境にも関わるテーマが発端です。環境大臣のご見解をお聞かせ下さい。
(大臣)田中知事は環境に配慮して脱ダム宣言と言っておられますが、脱ダム宣言をしてその後どうするかがわかりません。県議会の不満と言いますか、不信任案までの経緯を見ますと、脱ダム宣言後、どうするのかというのが一番の議論のようです。それはそうだと思います。一般論としては、環境のことをいろいろ議論していただくのは結構ですが、一つのことをやめて、その後の処理については必ずしも明示されていないので県議会としては困るのではないでしょうか。

(質問)県議会の判断を支持するということですか。
(大臣)田中知事は県民の意見を良く聞いてとおっしゃっておられますので、県民がどういう意見を出されるかということではないでしょうか。
 県議会側も、何が争点なのか良く説明するべきだと思います。ただきらいだから不信任というわけではないでしょうから。
           (了)