環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年6月28日)

(大臣)本日の閣議では、環境省関連はありませんでした。
 閣議の前に公害対策会議を開催され、鹿島地域等12地域の公害防止計画の策定を指示することが決定されました。
カナナスキスでのG8主要国首脳会議は、順調に進んでいるようです。アフリカの首脳との会談も行われたようです。
カナナスキスでのG8主要国首脳会議では、ヨハネスブルグ・サミットは10年に1回の大事な会議なので成功させようという意志を各国が述べられたということで理解しています。

(質問)ヨハネスブルグ・サミット準備会合議長のサリム氏の来日日程はどうなっていますか。
(大臣)サリム氏は依然として来日することになっています。ただし、ヨハネスブルグ・サミットは国連の会議ですから、ヨハネスブルグ・サミットに向けた今後の交渉の進め方については、国連事務局がどこまでリーダーシップをとれるかどうかという問題にもかかっています。

(質問)ヨハネスブルグ・サミットに向けての大きな準備会議のようなものがこれからありますか。
(大臣)大きな会議は準備などが大変なので、その可能性は少ないと思います。これは私の考えですが、各国が全部集まって会議するのではなく、合意を得ていくためには例えばG77の代表やG8主要国の代表でなど、限られた国で会議をしていく方が効率がいいと思います。これからそういった会議があるのではないかと思います。

(質問)今回採択されたG8アフリカ行動計画が、交渉の行き詰まりを打開していくと思いますか。
(大臣)G8主要国首脳会議に向けて、シェルパレベルでとりまとめの努力していました。G8アフリカ行動計画がどれだけ首脳間で議論されたか報告を受けていませんので、今の時点での詳細な評価は控えさせてください。ただ、この計画は、ヨハネスブルグ・サミットを意識して準備されたものですから、相当の効果はあると思います。

(質問)杉並病について公害等調整委員会の裁定が出されましたが。
(大臣)東京都や杉並区としても既に施設の改善措置をとっているということですが、今回の裁定も踏まえ、引き続き適切な措置をとられるものと考えています。今のところ環境省としては特別な指示はしていません。

(質問)今回の裁定は、原因物質が特定されずに因果関係を認めたということで、今までにないような判断だったという評価をする方もいますが、どう思われますか。
(大臣)一般論として言えば、非常に多くの化学物質について全部を調査していくというのは費用的にも、人員的にも非現実的です。
 そうした状況の中で、行政としてどこまでやるべきか、国民がどこまで期待し、これに応えられるかということは課題として考えています。
        (了)