環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年5月21日)

(大臣)本日の閣議では特に環境省関連はありませんでした。
 私から申し上げることがあります。本日、環境省と農林水産省とで「地球環境保全のための森林保全整備に関する協議会」を設置いたします。メンバーは両省の副大臣を筆頭に、両省政務官、林野庁長官、自然環境局長、地球環境局長です。
 森林保全につきましては、産業としての林業をどうするかという問題もありますし、地球温暖化の大事な関心事項として、両省それぞれございます。共通の問題として協力して検討していこうということです。また、広く有識者の参画を得た「地球環境保全と森林に関する懇談会」を設置し、「協議会」と連動しつつ、森林の保全・整備の推進方策について議論していただきます。
 具体的には「吸収源対策としての森林の整備・保全方策」、「生物多様性保全のための森林保全方策」、「国民参加による森づくりの推進方策」などの基本方向について議論していただき、6月中旬頃までに中間方針をとりまとめる予定です。


(質問)本日、衆議院本会議にて、京都議定書の締結の承認と地球温暖化対策推進法改正案が可決される予定です。ご所見をお聞かせ下さい。
(大臣)関係各党のご協力を頂きまして、衆議院を通過する状況になり非常に喜んでおります。もちろん、参議院での審議が残っておりますが、大事な一歩を進めることができたということになります。これからこれを梃子にして、京都議定書の批准について関係各国が手続きを進めていただけるよう更に働きかけていきたいと思います。また、国内的には国内法に基づくいろいろな措置を精力的に進めていきたいと思っております。
 地球温暖化対策推進大綱に示した内容についても、具体的なつめをしていかなければならないと思っています。

(質問)一部報道で、米国が第二約束期間の交渉のテーブルにつかないというようなことが伝えられています。これについて何か情報はございますか。
(大臣)いろいろな情報が入ってきますが、米国も中間選挙を控えているので、いろいろな立場の人がそれぞれの立場からものを言います。それに対して一喜一憂するのではなく、日本側としてはできることを進めていく、また、米国に対しては日米協議を進めていくということです。


(了)