環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年5月14日)

(大臣)本日の閣議では特に環境省関連はありませんでした。
 塩川財務大臣から、アジア開発銀行の年次総会へ出席された件についてお話がありました。
 その関連で、閣議後の懇談会でODA予算の話が出ました。
 私も、先日、小泉総理に、環境関連のODAについては減らさないという基本的な姿勢は頭に入れておいていただきたいと申し上げました。ヨハネスブルグ・サミットに向けての準備としても、きちっとやることはやるという体制にしていただきたい思って申し上げました。小泉総理もわかったという顔をされていました。
 環境省としても、また、日本の外交政策としても、これからODA予算をどう使うかということは重要になってきます。3月にモントレーで開催された資金会合においても、米国やヨーロッパは、ODA的な資金について、2004年頃からだんだん増やしていくと発言しています。日本としてもそれを頭に入れて、ヨハネスブルグ・サミット及びヨハネスブルグ・サミット以降の外交の中できちっとやっていかなければならないと思っています。

(質問)先日、プロンク国連事務総長特使との会談でもODAについてお話が出ました。ヨハネスブルグ・サミットでもODAについて求めらることもあると思います。日本としては、何らかの提案を詰めて持っていくことになるのでしょうか。
(大臣)先程も申し上げましたが、米国やヨーロッパもODA資金を2004年、5年くらいから増やしていくということを言っています。そういう流れの中で、日本としても、今後増やしていくという姿勢を示す必要があると思います。これから、ヨハネスブルグ・サミットに向けての準備の過程で、関係各省とも話をしながら日本としての体制を固めていきたいと思っています。
 先日、プロンク特使からも、米国やヨーロッパがODA資金を増やすと言っているので、日本も考えて欲しいという要請がありました。それを受けて、小泉総理にもお話しましたし、ヨハネスブルグ・サミットの準備の課題として考えなければならないと思っています。

(質問)ヨハネスブルグ・サミットでは貧困撲滅が大きな議題となると思います。貧困撲滅のためのODA資金ということでしょうか。
(大臣)貧困というのはすべてに係ってきます。今回は最貧国が多いアフリカで開催されることもあり、貧困問題が大きな話になると思います。教育問題、医療問題なども貧困がもとにあります。

(質問)京都議定書の批准手続きの進捗状況はどうでしょうか。
(大臣)今週中には国会が正常化すると思いますので、京都議定書の批准手続きと地球温暖化対策推進法改正案についての審議が進むことを期待しています。

(質問)必要な部分にODA資金を出すということですが、その必要な部分とは具体的にどんなことでしょうか、
(大臣)環境省の立場で言えば、ODA資金全体の中で環境分野の比重を増やすということです。また、対象地域の問題もあります。分野別・地域別に必要な所には十分につけるという配慮が必要だと思っています。                     

(質問)京都議定書の批准手続きと地球温暖化対策推進法改正案は、今月中をメドに考えておられると思います。先程の話では、なんとか今月中にはだいじょうぶだろうという見込みでしょうか。
(大臣)何とかしていただきたいと期待しています。
(了)