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記者会見大臣発言要旨(平成13年9月18日)

(大臣)本日の閣議では環境省関連の案件はありませんでした。質問主意書が3件、政令が1件ございました。平成13年秋の全国交通安全運動の実施について福田官房長官と村井国家公安委員会委員長からそれぞれご発言がありました。福田官房長官からは、毎年9000人以上が、交通事故により尊い命を失うという状況が続いている、今回の運動では高齢者の交通事故防止とシートベルトとチャイルドシートの着用の徹底を全国の重点に掲げている、幅広い国民の参加のもと活発かつ効果的な運動を展開したいとのことでした。村井国家公安委員会委員長からは、本年はこれまでのところ死者数は前年より減少しているが事故件数と負傷者数は増加しており、依然として厳しいということでした。
 田中外務大臣から、マケドニア難民等に対する緊急援助のため国連難民高等弁務官事務所と赤十字国際委員会に対して、緊急無償総額1億700万円の資金協力を行うということでした。

(質問)温暖化を巡って、昨日、小泉総理と長くお話になったようですが、どのような内容だったのか、環境省の方向性はどうなのかお聞かせ下さい。
(大臣)長くお話した訳ではありません。米国出張から帰ってきて1週間経ってしまいました。帰国後直ぐにご報告に上がろうと思っていましたが、テロ事件が起こってしまい、総理も官邸もお忙しいと思い、今日明日に報告するというような状況でもなかったので遠慮していました。内容は米国出張の報告です。それから先日、武蔵野市の木の花小路公園のビオトープを視察した際、ビオトープの維持管理をしている市民グループ「生き物大好きクラブ」の方から松ぼっくりで作ったライオンを3つ総理に差し上げて欲しいとのことでお預かりしてまいりました。それをお渡ししました。総理はとても喜んでおられました。
(質問)米国のテロ事件により温暖化交渉も状況が変わってくるのではないかというようなお話は出ませんでしたか。
(大臣)総理からではなく同席されていた方からそのようなご質問が出ました。それについては、今のところそういう話は全然出ていませんとお答えしました。私どもとしては、予定されたようにやって欲しいと思っています。最後の段階にかかっているので話を進めることが出来ればと念じています。外国からも延ばした方がいいのではないかという意見は私の知る限りでは全然出ていません。そう言うことを議論する状況ではないという、皆さんのご認識だと思っています。
(質問)日米ハイレベル協議は予定どおり行うということでしょうか。
(大臣)日米ハイレベル協議については、もともと日本から日程案を示して、米国が預かっているという段階です。そういう意味ではそもそも日程は決まっていないんです。米国の返事を待っている段階です。先週と今週に開かれることになっていた事務レベル会合が、テロ事件で延期になっているので、再調整しています。それが先行することになります。
(質問)テロ事件後、ホイットマン米国環境保護庁長官や他の高官に対し何かコミュニケーションをとられましたか。
(大臣)直後にお見舞いのお手紙をお出ししました。米国出張でお会いした何人かの方にお出ししました。
(質問)米国政府全体がテロの影響を受け、COP7までに代替案を出すということが遅れるような状況はありませんか。見通しが更につかないという状況でしょうか。
(大臣)米国出張から帰って来て以降、温暖化問題について米国がどういう状況かの情報を持っていません。米国政府も数少ないスタッフでやっておられるので、時間的には追われているのではないかとは思っています。


(了)