大気環境・自動車対策

平成20年度 揮発性有機化合物対策功労者表彰受賞者及び取組内容

[1]VOC対策功労者特別表彰

自主的取組又は規制に関連した取組部門

会社名・団体名取組概要取組内容
新日本石油基地株式会社 喜入基地
(鹿児島県鹿児島市喜入中名町)
【原油タンカー排出ガス処理設備の建設】
タンカーに原油を積込む際、船槽内から大気中に放出さるVOCの削減と有効利用ならびに臭気問題の緩和を目的に、タンカー排出ガス処理設備を建設した。これによりVOCの95%以上を削減すると同時に、収集したVOCの約70%を原油に吸収させ燃料として有効利用を図ることができた。平成19年5月から稼動を開始し、臭気問題の緩和にも有効に機能している。
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VOC対策の推進に資する取組部門

会社名・団体名取組概要取組内容
財団法人 鉄道総合技術研究所 
(東京都国分寺市光町)
【塗装系ECOの開発と「鋼構造物塗装設計施工指針」の改訂と普及】
屋外での現場作業となる橋梁の塗替え塗装時に適用する長期耐久型でライフサイクルコスト低減が可能であるとともに、中塗り塗料及び上塗り塗料に水系塗料を用いることで、大幅に環境負荷を低減した塗装系「ECO1及びECO2」の研究開発を行い、平成17年「鋼構造物塗装設計施工指針」改訂で実用と各鉄道事業者への普及を積極的に行った。
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[2]VOC対策功労者表彰

自主的取組又は規制に関連した取組部門

会社名・団体名取組概要取組内容
アマテイ株式会社
(兵庫県尼崎市西高洲町)
【釘の着色装置から排出されるVOCの回収並びに再利用】
釘の製造過程において、釘表面に着色を行っており、着色の塗料としてVOC(ジクロロメタン)を使用している。今までは釘表面の着色後に自然乾燥を行い、揮発したVOCは、排気ファンで強制的に大気に放出していた。
環境問題に積極的に取組む為、VOCの回収装置を開発して、VOCの回収並びに再利用し、平成19年度には、平成12年度比50.6%の排出量となり49.4%の使用量削減を実現した。
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電気化学工業株式会社 千葉工場
(千葉県市原市五井南海岸)
【製造プロセスの転換等によるVOC大気排出量の削減】
千葉工場では数多くのVOC物質を取り扱っているが、大気への排出量の多いベンゼン、メタクリル酸メチル(MMA)、アクリロニトリル(AN)、スチレンモノマー(SM)、トルエンを中心に、製造プロセスの改善・転換、蓄熱燃焼設備の設置、貯蔵タンクからの排出対策等を継続的に推進し、VOC大気排出量(PRTR対象)を平成19年度には、平成12年度比約1/5まで削減した。特に、特定第一種指定化学物であるベンゼンについては、重点的に対策を実施し大気への排出を無くした。
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パナソニック株式会社 AVCネットワークス社 福島工場
(福島県福島市太平寺)
【実装工程に於けるメタルマスク洗浄用エタノール削減】
1.設備改善(塗布巾短縮化、塗布面積見直し、溶剤噴射時間・回数見直し)
2.溶剤代替化  
3.設計改善(プリント基板の印刷回数削減設計)
4.乾式クリーニング導入  
5.ムダ取り(清掃用溶剤の代替化、漏れ改善)
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HOYA株式会社  
八王子工場 
(東京都八王子市川口町)
【東京都の化学物質適正管理制度に基づくVOC使用削減の取組】
八王子工場の半導体用フォトマスク製造において、揮発性有機化合物であるイソプロピルアルコールを洗浄工程で使用してきたが、有機系洗浄液を使用しない洗浄方式の開発および装置導入により、平成19年度のイソプロピルアルコールの使用量が平成13年度比で51%減少した。
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山金工業株式会社 森田工場 
(福井県福井市八重巻町)
【粉体塗装設備の導入によるVOCの削減】
当社の塗装設備は、有機溶剤を使用する設備でしたが、作業者の健康の問題と揮発性物質による大気汚染の問題、および近隣住民への悪臭の問題から、昭和56年に試験的に粉体塗装設備を導入し、試行錯誤の結果、平成15年に全ての製品を粉体塗装に切り替えることができた。その結果、平成12年度に対し、平成19年度はVOCの排出量を74%削減することができた。
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[PDF 234KB]