大気環境・自動車対策

排出ガス試験方法

推奨ガイドラインとの評価に用いる排出ガス試験方法については、機器種類に応じて測定方法を設定する。
なお、機器の構造や性能等に変化がないと認められる場合は、代表型式での試験により評価を行うものとする。

ボイラー

(1)試験に使用する燃料

  • A重油(燃料中の窒素分が0.02質量%以上のもの)
  • 灯油
  • 13A(都市ガス)
  • LPG(い号LPガス)

(2)試験台数

  • 1台とする。

(3)試験時の条件

  • 天候及び排出試験実施場所の温度・湿度を測定する。

(4)分析方法

  • NOx:JIS B 7982:2002「排ガス中の窒素酸化物自動計測システム及び自動計測器」によるものとする。
  • O2:JIS B 7983:1994「排ガス中の酸素自動計測器」によるものとする。

(5)負荷条件

  • 負荷条件は、定格負荷(100%)とする。

(6)試験時間

  • ウォームアップ時間を十分にとり、燃焼が安定した後に試験を実施する。

(7)試験データの整理

  • NOx値及びO2値は、試験時間中の平均値とする。
  • NOx値はO2値=0%換算を次式で行う。

C = {21/(21-Os)}・Cs

  • C:O2=0%に換算したNOx濃度(ppm)
  • Cs:NOxの測定濃度(ppm)
  • Os:排ガス中の酸素濃度(%)

吸収冷温水機

(1)試験に使用する燃料

  • A重油(燃料中の窒素分が0.02質量%以上のもの)
  • 灯油
  • 13A(都市ガス)
  • LPG(い号LPガス)

(2)試験台数

  • 1台とする。

(3)試験時の条件

  • 天候及び排出試験実施場所の温度・湿度を測定する。

(4)分析方法

  • NOx:JIS B 7982:2002「排ガス中の窒素酸化物自動計測システム及び自動計測器」によるものとする。
  • O2:JIS B 7983:1994「排ガス中の酸素自動計測器」によるものとする。

(5)負荷条件

  • 負荷条件は、定格負荷(100%)とする。冷房モードと暖房モードの燃焼が同じである場合には、高温再生器温度の高い冷房モードにおいて試験を実施する。
  • なお、試験要領はJIS B 8622:2002「吸収式冷凍機」附属書5(規定)「燃焼設備試験方法」を参考とする。

(6)試験時間

  • ウォームアップ時間を十分にとり、燃焼が安定した後に試験を実施する。

(7)試験データの整理

  • NOx値及びO2値は、試験時間中の平均値とする。
  • NOx値はO2値=0%換算を次式で行う。

C = {21/(21-Os)}・Cs

  • C:O2=0%に換算したNOx濃度(ppm)
  • Cs:NOxの測定濃度(ppm)
  • Os:排ガス中の酸素濃度(%)

家庭用ガス給湯機

(1)試験に使用する燃料

  • 13A(都市ガス)
  • LPG(い号LPガス)

(2)測定台数

  • 1台とする。

(3)測定方法

  • 評価に用いる試験方法は(財)日本ガス機器検査協会のJIA G 022-94「ガス温水機器の排ガス窒素酸化物濃度検査規程[暫定]-Part II(低NOx型機器用)」によるものとする。NOxの測定についてはJIS S 2094:2004「家庭用屋外式ガス瞬間湯沸器の窒素酸化物排出濃度測定方法」によるものとする。

ガス機関(GHPに用いられるもの以外)

(1)試験に使用する燃料

  • 13A(都市ガス)
  • LPG(い号LPガス)

(2)試験台数

  • 1台とする。

(3)試験時の条件

  • 天候及び排出試験実施場所の温度・湿度を測定する。

(4)分析方法

  • NOx:JIS B 7982:2002「排ガス中の窒素酸化物自動計測システム及び自動計測器」によるものとする。
  • O2:JIS B 7983:1994「排ガス中の酸素自動計測器」によるものとする。

(5)負荷条件

  • 負荷条件は、定格負荷(100%)とする。

(6)試験時間

  • ウォームアップ時間を十分にとり、燃焼が安定した後に試験を実施する。

(7)試験データの整理

  • NOx値及びO2値は、試験時間中の平均値とする。
  • NOx値はO2値=0%換算を次式で行う。

C = {21/(21-Os)}・Cs

  • C:O2=0%に換算したNOx濃度(ppm)
  • Cs:NOxの測定濃度(ppm)
  • Os:排ガス中の酸素濃度(%)

ガスヒートポンプ(GHP)

(1)試験に使用する燃料

  • 13A(都市ガス)
  • LPG(い号LPガス)

(2)試験台数

  • 1台とする。

(3)測定方法

  • JIS B 8627-1:2006「ガスヒートポンプ冷暖房機- 第1部:一般要求事項」附属書I(規程)「NOx濃度試験方法」によるものとし、NOx12モード値を算出する。