1.日時 平成25年2月25日(月) 10:30~13:00
2.場所 一般財団法人日本気象協会 第一・第二会議室
3.出席者(五十音順 敬称略)
- (委員)
- 秋元 肇 石井 康一郎 板野 泰之 井上 和也
指宿 堯嗣 岩崎 好陽 浦野 紘平 大原 利眞
金谷 有剛 坂本 和彦 紫竹 益吉 下原 孝章
竹内 庸夫 土屋 徳之 橋本 光正 向井 人史
若松 伸司
- (事務局)
- 環境省大気環境課 大森課長、後藤課長補佐、山口技官
一般財団法人 日本気象協会
4.議題
(1)データの多角的解析結果について
(2)その他
5.配付資料
- 資料1-1
- データの多角的解析結果について(8時間値の解析)
- 資料1-2
- データの多角的解析結果について(Oxと前駆物質の解析等)
- 参考資料1
- 平成24年度光化学オキシダント調査検討会開催要項
- 参考資料2
- 平成24年度光化学オキシダント調査検討会(第2回)議事録
6.議事内容
議題(1)データの多角的解析結果(8時間値の解析)について
- 事務局より資料1-1「データの多角的解析結果について(8時間値の解析)」の説明を行い、議論が行われた。主な意見は以下のとおり。
- 外れ値の評価の解析について、外れになる点数が年によってばらつくところは、扱いに注意が必要。
- 33ページは関東の事例であるが、他の地域の解析結果についても示したほうがよい。
- 統計的に見て97%値や98%値というのは、高濃度の状態をあらわす指標としての重要性があり、単純に高いだけで除外してはいけない。複数年、複数の測定局を対象にした上で、特異的なデータを除くのがいいのではないか。
- 評価期間3年で、平均化時間は8時間のように設定を決めてから解析したほうがいいのではないか。
- 3年平均値で検討する方法を採用したことは、アメリカのEPAの環境基準の達成率の評価に合わせている。この点からも外れ値の評価も3年で合わせるのかよい。
- 外れ値の評価の季節は、4月から9月のOxが高濃度になりやすい時期でよい。
- 9ページの外れ値の概念図について、縮尺を正すこと。
- 前回検討会で、超過時間数や積算濃度の検討があり、今回、時間平均値を整理している。これらの指標の特徴を最終的な報告書でまとめるとよい。
- 最高値の域内最高や年間パーセンタイル値の域内最高の出現する地点について経年的な傾向を把握しておく必要がある。
- 例えば、地域内で1局だけが高いキャリブレーションされた局は、地域内の最高値が常にその局となる。このような局は空間的な意味での外れ値として評価したほうがよい。
- 34ページの分布図で、関東はH14-16年度がH19-22の3年間に比べて高かったという図について、詳細にみると地域毎に傾向が異なる。今後検討される際は、都県事など細かく検討するのがよい。
- 地域の広がりについて、関東地域は特に面的に広い。関東は3地域程度に分けるなど、今後の解析では必要になる。
- 全国の排出インベントリデータと大気中濃度の経年変化が対応していないように見える。インベントリと大気濃度の変化の相関性は重要なポイントである。
- 事務局より資料1-2「データの多角的解析結果について(Oxと前駆物質の解析等)」の説明を行い、議論が行われた。主な意見は以下のとおり。
- インベントリの整理について、国立環境研究所の温室効果ガスインベントリ報告書が載っているが、大気汚染物質はそれほど信頼性があるとは思えない。同じ国立環境研究所のデータを使うのであれば、REASの方がよい。
- 12~13ページの図の凡例をわかりやすく示すこと。
- インベントリについて、用いたデータや補正した方法を整理すること。
- 5ページや21ページなどのグラフの縦軸の濃度レンジが地区毎に異なる。縦軸のスケールを統一して示すこと。
- NOx排出量の工場排出量は、大気汚染物質排出量総合調査(環境省)を使用したほうがよい。
- GIOのインベントリについては、環境省の別部署で見直しを始めている。
- 14ページについて、8時間値でも解析を行うこと。
- 14ページの図に示されるような解析をもう一段進めて、シミュレーション結果との対応がとれるようにすること。
- 14ページの図に示されるような解析は重要性について記載すること。
- 校正法の変更の影響について、従来の校正法でも精度管理はされており、感度は大きく変わらないと考えられる。過去のデータの補正した検討が必要。
- 経年変化を評価するときに、校正法の変更について注書きなどを入れておくこと。
- 14ページの排出量の変化については、可能な限り全量で評価すること。
- 20ページのVOC成分の経年変化について、測定が1日のサンプリングの結果であり、「H23はやや上昇した」とは言い切れない。その点も含め、注意して記載すること。
- 検討結果及び報告書の整理の方針について確認があった。
- 今年度の検討会結果について簡単に取りまとめ、来年度に実施すべき内容は明らかにした方がよい。
- これまでの検討会での意見も含め、重要な課題は整理しておくこと。
- 来年度以降の検討課題について、次回の検討会に示すこと。