残したい”日本の音風景100選”一覧

音風景の名称所在地 分類説   明
オホーツク海の流氷 北海道/オホーツク海沿岸流氷は、毎年1月中旬から3月中旬頃、南宗谷から知床にかけて流れ着く。浜辺で耳を澄ませると、流氷のせめぎあう音が「キュー」「グー」「クゥー」と聞こえてくる。北の海の冬を象徴する音風景である。
時計台の鐘 北海道/札幌市明治11年札幌農学校(現北海道大学)演武場として建設され、以来百年以上の間、札幌のシンボルとして時を刻み、鐘の音を響かせている。
函館ハリストス正教会の鐘 北海道/函館市教会の鐘楼に吊られている大小6個の鐘が、毎週日曜日の10時に鳴り響く。“ガンガン寺”の鐘の音として市民に親しまれている。
大雪山旭岳の山の生き物 北海道/東川町生物複合アイヌの人たちが「神々の遊ぶ庭」と呼んだ大雪山。その主峰旭岳の山麓にある自然探勝路を散策すると、氷河期から生息するナキウサギの声や、コマドリ、ミソサザイ、ルリビタキなど多くの野鳥の声が聞こえる。
鶴居のタンチョウサンクチュアリ 北海道/鶴居村民間草の根の努力による鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリでは、冬期に給餌を行い、多い時には200羽を越す鶴が集まる。つがいが鳴き合う声、若鳥の声、狐を警戒する声などを美しい姿とともに楽しむことができる。
八戸港・蕪島のウミネコ 青森県/八戸市蕪島はウミネコの一大繁殖地で、シーズンには3万羽を超える。ウミネコは八戸港一帯で見られ、「ミャー、ミャー」という鳴き声は、太平洋から寄せる波音とともに漁業の町の音風景である。
小川原湖畔の野鳥 青森県/三沢市小川原湖畔の初夏の草原では、日本でも珍しいオオセッカを始め、コジュリン、コヨシキリ等が、八甲田山の山並みを背にしてさえずる。仏沼地区では、放牧と野生生物の共生をめざす環境教育牧場の構想がある。
奥入瀬の渓流 青森県/十和田湖町陸水十和田湖畔の子ノ口から焼け山に至る、14kmの渓流のせせらぎ。流れの変化が多様で、銚子大滝など滝も多く、流水と岩と原生林の木立が一体となった自然美の中の音風景をつくっている。
ねぶた祭・ねぷたまつり 青森県/青森市、弘前市祭り等きらびやかで勇壮なねぶた・ねぷたは、はねとの「ラッセラー、ラッセラー」(ねぶた)、掛け声頭・引き綱衆の「ヤーヤドー」(ねぷた)という勇壮な掛け声に、太鼓の音や囃子の笛などが相重なって聞こえてくる。この地方の夏の風物詩である。
碁石海岸・雷岩 岩手県/大船渡市リアス式海岸に特有の入江のように細くなった海岸で、洞穴に波が押し寄せ、そこの空気が圧縮されて、雷鳴のような海鳴りが起きる。雷岩の名前の由来である。
水沢駅の南部風鈴 岩手県/水沢市生活その他水沢では、毎年6月から8月にかけて駅構内に風鈴がつるされ、風に揺れながら爽やかな音色を奏でる。南部鉄器で有名な鋳物の町の夏の風物詩である。
チャグチャグ馬コの鈴の音 岩手県/滝沢村祭り等毎年6月15日、大小の鈴を着けた百頭余りの馬が、駒形神社にお参りした後、岩手山を背景にシャグシャグ、チャグチャグと行進する。奈良時代より馬の名産地として馬を大切にしてきた歴史を伝える音である。
宮城野のスズムシ 宮城県/仙台市昆虫秋の夜、岩切城跡の茂み、与兵衛沼や大堤の周辺では、スズムシの鳴き声がよく聞こえる。宮城野のスズムシは七振り鳴くと言われ、古来より親しまれてきた。「宮城野の音」として守る取組がある。
広瀬川のカジカガエルと野鳥 宮城県/仙台市生物複合仙台の街の中を流れる広瀬川は、生き物も多い。5月末から8月にはカジカガエルが美しい歌声を聞かせるし、年間を通じセキレイ、カワセミ、ヤマセミなど清流の鳥の声と姿を楽しむことができる。
北上川河口のヨシ原 宮城県/北上町植物初夏から初冬にかけて、河面を渡る風がヨシのすれ合う音を誘い、ヨシ原一面で合唱が始まる。多様な生物相と豊かな水をたたえるヨシ原では毎年初冬、地元の人々によるヨシ刈りが行われる。
伊豆沼・内沼のマガン 宮城県/築館町、若柳町、迫町伊豆沼・内沼には、毎冬、マガンを中心に多くの雁がやってくる。マガンは、朝、日の出とともに一斉に飛び立つ。その羽音と鳴き声はまさに壮観。ラムサール条約登録湿地の代表例。
風の松原 秋田県/能代市植物能代市街地の西側一帯に広がる海岸防砂林は、「風の松原」と呼ばれる。ここを訪れる市民は、松原を吹き抜ける風の音“松籟”を四季折々に楽しみ、その音風景を大切にしている。
山寺の蝉 山形県/山形市昆虫蝉の声に対する日本人特有の感性を示すといわれる芭蕉の名句「閑さや岩に染みいる蝉の声」の舞台、立石寺。毎年夏、無数の蝉の声がひとつになって深山から響く。
松の勧進の法螺貝 山形県/鶴岡市祭り等出羽三山神社の三大祭りのひとつ「松例祭」の浄財集めのために行われる伝統行事。毎年12月、山伏たちがほら貝の音を響かせ、家内安全等を祈りながら各家庭をまわり歩く。
最上川河口の白鳥 山形県/酒田市毎年10月、飛来した白鳥の声を聞くと冬の訪れを感じさせ、春の北帰行までの間、朝夕の餌付けの時、求愛や飛行の時などいろいろな鳴き声が聞かれる。市民が身近に白鳥とふれあえる場所であり、愛護活動も盛ん。
福島市小鳥の森 福島県/福島市福島市街地近くにある小鳥の森は、年間を通じて野鳥が多く、特に春から夏にかけてはシジュウカラ、クロツグミ、サンコウチョウ等の声が楽しめる。ネイチャーセンターでは、専任レンジャーによる野鳥や自然の解説を受けることができる。
大内宿の自然用水 福島県/下郷町陸水旧会津西街道の両脇を流れる用水路の水の音。山からの自然水を取り入れた生活用水として、江戸時代から使われ、今も大内宿の人々の生活を支えている。
からむし織のはた音 福島県/昭和村産業・交通カラカラ、トントンという機織りの音が、四季折々の景色の中で古代布「からむし織」の里に静かに響く。本州唯一のからむし栽培地として600年余の歴史を伝える音風景である。
五浦海岸の波音 茨城県/北茨城市五つの内湾をもつことから五浦と呼ばれ、波の浸食により複雑に削り取られた崖や岩礁の一帯から、太平洋の荒波が聞こえる。風光明媚の地でもあり、海に突き出た断崖上には岡倉天心の六角堂がある。
太平山あじさい坂の雨蛙 栃木県/栃木市カエル栃木市街地に接した太平山には、うっそうたる森の中に約1,000段の石段の参道がある。6月から7月の梅雨の頃、この参道沿いに色とりどりの紫陽花が咲き、雨のしたたるあじさい坂に蛙の鳴き声が響く。
水琴亭の水琴窟 群馬県/吉井町生活その他手を洗った水が穴から水滴となって落ちるよう工夫され、そこに水を落とすと絶妙な水琴窟の音が聞こえる。大学構内の約4,000坪の日本庭園「水琴亭」の中にあり、地域に開放され、多くの人々が訪れる。
川越の時の鐘 埼玉県/川越市蔵造りの町並みの中に高くそびえる鐘楼から、毎日朝6時、昼12時、午後3時と6時に時を告げる鐘の音。小江戸・川越のシンボルとして市民に親しまれ、大切に保存。
荒川・押切の虫の声 埼玉県/江南町昆虫荒川の中流、押切の河原は、夜鳴く昆虫が多い。8月下旬から10月上旬、日が暮れる頃からマツムシ、スズムシ、エゾエンマコオロギ、キリギリス等が一斉に鳴き出す。市民グループの観察活動もある。
樋橋の落水 千葉県/佐原市陸水伊能忠敬旧宅内の用水路から水を落とす樋橋を復元したもの。落水は30分間隔で1日16回行われ、その水音にちなみ「じゃあじゃあ橋」と呼ばれる。市民ぐるみの町並み保全活動がある。
麻綿原のヒメハルゼミ 千葉県/大多喜町昆虫麻綿原一帯は、ヒメハルゼミの優れた生息地。合唱が好きなこの蝉は、数匹が鳴き始めると、山全体が震えるように一斉にジャージャーと鳴き始め、しばらくすると一斉に鳴き止む。
柴又帝釈天界隈と矢切の渡し 千葉県/松戸市、東京都/葛飾区複合柴又帝釈天界隈は、昔ながらの商店や参拝客の賑わいがある。江戸川に出ると、川面を渡る手漕ぎの舟やヒバリ、ユリカモメの声を聞くことができる。
上野のお山の時の鐘 東京都/台東区「花の雲、鐘は上野か浅草か」と詠まれたように、上野寛永寺から広く響いた鐘の音。今も毎日、朝6時、昼12時、夕方6時に時を告げ、上野・不忍あたりの人々に親しまれている。
三宝寺池の鳥と水と樹々の音 東京都/練馬区複合市街地に囲まれた石神井公園の中にある自然のオアシス。そっと耳を澄ませると、水鳥の羽音、水辺の音、風に揺れる樹々のざわめき等が聞こえてくる。練馬区の「しずけさ10選」の代表例。
成蹊学園ケヤキ並木 東京都/武蔵野市植物春の新緑のやさしい葉ずれ、夏の濃い緑の下のしじま、秋の軽やかな落ち葉の音、冬の木枯らしが強く葉を枝を叩く音と四季折々の音を奏でる。「武蔵野市の音風景」の代表例。
横浜港新年を迎える船の汽笛 神奈川県/横浜市産業・交通大晦日の除夜の鐘の代わりに、世界に向かって一斉に鳴らされる汽笛。小さな遊覧船から大きな豪華客船まで、異なる音色によるハーモニーが奏でられ、新年を迎える。「みなとヨコハマ」の代表的な音風景。
川崎大師の参道 神奈川県/川崎市産業・交通参拝客で賑わう大師の参道では、人々のざわめきの中で、ひときわ高く店々の呼び込みの声や、「トントコ、トントコ」と調子をとりながら飴を切る音などが響く。都市の中で今も変わらない音の風景である。
道保川公園のせせらぎと野鳥の声 神奈川県/相模原市複合相模川の支流のひとつである道保川。その水源地に清流と緑のふれあいの場として整備された道保川公園では、沢のせせらぎとメジロ、シジュウカラなどの野鳥のさえずりを楽しむことができる。
富士山麓・西湖畔の野鳥の森 山梨県/足和田村西湖の周辺は、富士山の雄姿を間近に眺められ、野鳥が多い。野鳥の森公園ではヤマガラ、コガラ等、青木ヶ原の散策路ではホトトギス、ジュウイチ、ミソサザイ等の声を聞くことができる。
善光寺の鐘 長野県/長野市朝10時から夕方4時まで、時の鐘として鳴る。昔は約20km離れた更殖・杏の里まで聞こえ、“善光寺の鐘を聞いた杏はよく実る”と言われた。1998年のオリンピックの時には、素晴らしい音で響いてほしい。
塩嶺の小鳥のさえずり 長野県/岡谷市、塩尻市八ヶ岳、南アルプス等の山並眼下の諏訪湖を眺めながら、野鳥の声を楽しめる。特に初夏はカッコウ、アカハラ、キビタキ等の声が賑やか。昭和29年以来「小鳥バス」が運行され、多くの市民が参加する探鳥会が定着。
八島湿原の蛙鳴 長野県/下諏訪町、諏訪市カエル高層湿原の八島ヶ池は、貴重なカエルの生息地。5月から6月頃、緑の台地から「カララララ」と高い声で鳴くシュレーゲルアオガエル、「カッカッカッ」と鳴くヤマアカガエルなどの声を聞くことができる。
福島潟のヒシクイ 新潟県/豊栄市大型の雁の一種、ヒシクイの我が国最大の飛来地。冬期、群れをなし雄大に空を舞う姿と、鳴き交わす声が楽しめる。福島潟は渡り鳥調査の拠点で、市民グループの活動も盛ん。
尾山のヒメハルゼミ 新潟県/能生町昆虫能生白山神社がある尾山では、7月頃ヒメハルゼミの大合唱が聞こえる。「音頭取」と呼ばれる雄に合わせて一斉に鳴いたり、鳴き止んだりする様は、夏の自然の音風景である。
遠州灘の海鳴・波小僧 静岡県/遠州灘遠州灘一帯で天気の変わり目にゴオー、ザアー、バシンなどと突然鳴り出しては、スッと鳴り止む不思議な海鳴。人々は親しみを込めて「波小僧」と呼び、東から聞こえれば天気がくずれ、西から聞こえれば天気が良くなると言い伝えられている。
大井川鉄道のSL 静岡県/本川根町産業・交通南アルプス山麓の奥大井には、昔懐かしいSLの汽笛が響く。人と自然がおりなす音風景の体験の場にしようとする町の計画が進行中。
東山植物園の野鳥 愛知県/名古屋市自然の丘陵地を利用した植物園内の万葉の散歩道、東海の森などを歩くと、シジュウカラ、メジロ、エナガなどの野鳥に出会うことができる。市民に身近な自然ふれあいの場であり、「なごや音風景」の代表例。
伊良湖岬恋路ヶ浜の潮騒 愛知県/渥美町白砂の恋路ヶ浜では、春から夏は雄大な、秋から冬は優しい潮騒の音がする。ここは、藤村の詩「椰子の実」の舞台であり、小説「潮騒」の神島が沖合に浮かぶ。秋には、南の国に帰る渡り鳥が集まる所でもある。
伊勢志摩の海女の磯笛 三重県/鳥羽市、志摩町産業・交通深い海に潜ってあわび等を採る海女が、息苦しさに耐えて水面に浮上した時に発する、口笛に似た吐息の音。昔ながらの漁法にまつわる独特の音風景である。
卯建の町の水琴窟 岐阜県/美濃市生活その他江戸時代の民家の建物様式を伝える街並の、「旧今井家住宅」の中庭に古くからある水琴窟。手洗鉢などから流れ出した水が地中に埋め込まれた瓶の中で反響し、琴の音色にも似た美しい音が聞こえる。
吉田川の川遊び 岐阜県/八幡町生活その他郡上八幡は山間部に広がる城下町。その真ん中を流れる吉田川の清流では、子供たちが橋からジャンプしたり、泳いだり、“河童”のようになって川遊びをする。その歓声と水音が夏の風物詩である。
長良川の鵜飼 岐阜県/岐阜市、関市生活その他毎年5月から10月にかけての長良川の風物詩。鵜を励ますために舟べりを叩く音と鵜匠の「ホウホウ」いう掛け声に、水面を走る舟の音、鵜が水中で動き回る音が一体となり、宵闇の中に響く。
称名滝 富山県/立山町陸水滝の音が「南無阿弥陀仏・・・」と称名念仏を唱えているように聞こえたということから、この名がつけられた。霊峰立山の水を集め、350mの高さから一気に流れ落ちる。
エンナカの水音とおわら風の盆 富山県/八尾町複合八尾の町の坂道に沿って流れる水路をエンナカと呼び、耳を澄ますと心地良い音がする。その水音が、9月の「おわら風の盆」の時には聞こえなくなる。民謡「おわら」が三味線、胡弓などの音色にあわせて流れ、坂の多い街の路地裏に響く。
井波の木彫りの音 富山県/井波町産業・交通井波は信仰と木彫りの里。朝の5時、瑞泉寺の鐘が響きわたる頃から、町のあちこちで「トントン」、「コツコツ」と木槌を打つ音、ノミで木を刻む音が聞こえてくる。その音と木の香りのある景観づくりに取り組んでいる。
本多の森の蝉時雨 石川県/金沢市昆虫本多の森は、金沢市街中心部の河岸段丘に沿って残されているタブ・スダジイなどの緑豊かな森。夏の朝と夕方、この森から降り注ぐヒグラシの蝉時雨は、一帯に清涼感を醸し出し往来する市民から親しまれている。
寺町寺院群の鐘 石川県/金沢市寺町は、その名のとおりお寺が多い。朝方は家の中で、夕方は街を歩いていると、どこからともなく鐘の音が聞こえてくる。景観条例で街並を守るとともに、鐘をつく人がいない寺では地元の人々が鐘をつく活動を展開中。
蓑脇の時水 福井県/武生市陸水大平山の北側の谷間にある間欠冷泉は、毎日ほぼ60分間隔で水が湧き出し、滝に落ちる。昔、炭焼きや山で暮らす人々が、その滝の音を聞いて時計代わりにしたと語り継がれている。
三井の晩鐘 滋賀県/大津市古くから近江八景のひとつとされてきた音風景。毎夕5時頃、美しい鐘の音が市民に時を告げる。
彦根城の時報鐘と虫の音 滋賀県/彦根市複合彦根城内にある時報鐘は、毎日朝6時から夕方6時まで3時間毎に時を告げる。夏の夕暮れ時には彦根山一帯でヒグラシの蝉時雨が、秋には城内の玄宮園でスズムシ、マツムシ等の虫の鳴き声が聞こえる。
京の竹林 京都府/京都市植物京都の嵯峨野と洛西には、竹林が広がる。竹林が風にそよいで揺らぎ、さざ波や大波を生み、生き物のように波打って様々な音色で聞こえる。未来に引き継いでほしい古都の音風景。
るり渓 京都府/園部町陸水るり渓は奇岩・巨石で形成される約4kmの渓流。散策路を歩くと、「鳴滝」の雷のような音、「双龍淵」の織機のような音など、様々な音を楽しむことができる。
琴引浜の鳴き砂 京都府/網野町琴引浜は、代表的な鳴き砂の浜。足で擦るように歩くとキュッキュッという音が、両手で乾いた砂を集めて押し出すとグッグッという音がする。地元の保全活動も盛ん。
淀川河川敷のマツムシ 大阪府/大阪市昆虫淀川の大淀野草地区は、両岸に煌々と夜空を照らす梅田、十三の明かり中で、暗闇の別世界が広がる。そこでは、秋の夜、多くの虫の声が聞こえ、とりわけマツムシの独特の澄んだ鳴き声が響く。
常光寺境内の河内音頭 大阪府/八尾市祭り等「河内音頭」は口説きの形式の盆踊り唄で、日本を代表する音頭。多くの流派があり、現代的なスタイルでも演じられるが、常光寺は、河内音頭の原型である正調流発祥の地。
垂水漁港のイカナゴ漁 兵庫県/神戸市産業・交通瀬戸内海の春はイカナゴとともにやって来る。無数のイカナゴがはねる音とともに、カモメの声と漁船のエンジン音が相まって聞こえる。春の訪れを感じさせる神戸の代表的な音風景のひとつ。
灘のけんか祭りのだんじり太鼓 兵庫県/姫路市祭り等毎年10月14、15日、松原八幡神社と御旅山で行われる灘のけんか祭り。その「だんじり太鼓」の音が、天然の桟敷席のような御旅山の段々畑に響きわたる。
春日野の鹿と諸寺の鐘 奈良県/奈良市複合早朝の春日野では、鹿寄せホルンの音とともに鹿の声が近づいてくる。夕暮れになると興福寺、東大寺などの鐘の音が辺りに響き、古都の一日の終わりを告げる。
不動山の巨石で聞こえる紀ノ川 和歌山県/橋本市その他巨石の穴に耳をあてると聞こえる川のような不思議な音で、「あの世の音、この世の音」とも呼ばれる。紀ノ川まで行くことが不便だった昔の人たちが、その音を聞いて紀ノ川の様子を想像したと伝えられる。
那智の滝 和歌山県/那智勝浦町陸水熊野詣を象徴する滝の音。参道からは遠く聞こえる滝音だけで姿が見えず、那智大社では地形の関係で音さえ聞こえなくなるが、そこから奥へと進むと大滝が豪音とともに現れる。その変化する滝音は、古来、人々にこの地の神秘性を印象づけてきた。
水鳥公園の渡り鳥 鳥取県/米子市中海に面する水鳥公園は、越冬のため飛来するコハクチョウ、カモ類などの姿と鳴き声が楽しめる。コハクチョウの集団越冬地の南限とされ、市民グループの保全活動も盛ん。
三徳川のせせらぎとカジカガエル 鳥取県/三朝町複合三徳川のせせらぎ音と相まって、初夏から初秋にかけカジカガエルの「カラカラカラ」と澄んだ鳴き声が聞こえる。地元の保存グループが守り育てる自然と生き物の音風景。。
因州和紙の紙すき 鳥取県/青谷町、佐治村産業・交通清らかな水に溶かしたミツマタなどの繊維を汲み取り、「ちゃっぽんちゃっぽん」と何回も何回も揺り動かしながら紙をすき上げていく音。因州に伝わる手すき和紙産業の伝統的な音である。
琴ヶ浜海岸の鳴き砂 島根県/仁摩町琴ヶ浜の砂浜を歩くと、「キュッキュッ」と美しく心地よい音がする。海水浴や盆踊りなど地域の人々の集いの場であり、町民ぐるみの清掃など鳴き砂の保全活動も盛ん。
諏訪洞・備中川のせせらぎと水車 岡山県/北房町複合諏訪洞から湧き出て流れ落ちる水は、備中川のせせらぎとなり、水車を動かす。全国的に失われつつある農村風景が、今も息づく場所である。
新庄宿の小川 岡山県/新庄村陸水出雲街道の新庄宿で、桜並木のある道の両脇から聞こえる小川の音。今も涼しげな音色が聞こえ、地域の人々の生活用水として大切にされている。
広島の平和の鐘 広島県/広島市広島の平和記念公園で、毎年8月6日に鳴らされる鐘、訪れる人が思い思いに打ち鳴らす鐘、毎朝8時15分に鳴る時計塔は、被爆死没者の鎮魂とともに、核兵器根絶と恒久平和の願いを世界に伝える。
千光寺驚音楼の鐘 広島県/尾道市「音に名高い千光寺の鐘は、一里聞こえて二里ひびく」と言われるほど、遠く瀬戸の島々にも聞こえたと伝えられる。今も毎夕6時、沈む夕日を背に鐘が鳴り響く。
山口線のSL 山口県/小郡町・島根県/津和野町間産業・交通昭和54年に復活した蒸気機関車の音。貴婦人の愛称をもつSL「やまぐち号」は、「ボオーッ」という懐かしい汽笛を響かせながら、小郡と津和野の間を走る。
鳴門の渦潮 徳島県/鳴門市鳴門海峡では、潮の干満によって大小無数の渦が生じ、春と秋の大潮時に最大となる。雷のような大きな音をたて、交錯しながら流れていく様は壮観である。
阿波踊り 徳島県/徳島市他祭り等阿波踊りの音の主体とされる三味線が奏でる音を「ぞめき」と呼ぶ。毎年8月の阿波踊りが近づくと、街角から「ぞめき」の練習音が聞こえ、阿波の地に夏の到来を告げる。
大窪寺の鐘とお遍路さんの鈴 香川県/長尾町生活複合大窪寺は四国霊場第88番札所。寺を取り巻く四季折々の景観の中で、88ヶ所巡りをしめくくるお遍路さんの鈴と、心地よい鐘の音が鳴り響く。
満濃池のゆるぬきとせせらぎ 香川県/満濃町複合満濃池のゆるぬきとは、毎年6月中旬、田植えを前に池のゆる(取水栓)を抜く豊作祈願の儀式。勢いよく放出される水音は、豊作を祈る人々の心に響きわたる。
道後温泉振鷺閣の刻太鼓 愛媛県/松山市生活その他道後温泉の本館振鷺閣にある太鼓の音。朝の6時半、昼の12時、夕方の6時に打ち鳴らされ、古くからの温泉の街に時を告げている。
室戸岬・御厨人窟の波音 高知県/室戸市室戸岬に押し寄せる波の音が、時に大きく時にはかすかに、御厨人窟の洞内に響く。1200年前、弘法大師が厳しい修行をした当時の風情が偲ばれる。
博多祗園山笠の舁き山笠 福岡県/福岡市祭り等 園山笠は、7月1日に始まり、10日の「流れ き」を経て15日の「追い山」で最高潮となる。「オイサッオイサッ」の き手のかけ声と勢い水の水しぶき、博多手一本、博多祝い唄などが一体となった博多の夏の風物詩。
観世音寺の鐘 福岡県/太宰府市天智天皇の創建と伝えられる観世音寺の、日本最古の鐘の音。毎月18日の午後1時と大晦日の夜、歴史を刻む太宰府の街に響きわたる。
関門海峡の潮騒と汽笛 福岡県/北九州市、山口県/下関市複合わずか700mの瀬戸は、潮流が激しく、大小の船が行き交う。源平の壇ノ浦の合戦、武蔵と小次郎の厳流島決闘などの歴史を彷彿とさせる、今は平和な海峡の情景である。
唐津くんちの曳山囃子 佐賀県/唐津市祭り等唐津くんちは、唐津神社の伝統的な秋祭り。唐津くんちの最大の呼びものは14台の曳山行列で、わだちのきしむ音とともに鉦や笛、太鼓の音、そして各ヤマ毎に微妙に異なるお囃子が聞こえる。
伊万里の焼物の音 佐賀県/伊万里市産業・交通陶石を砕く石臼の音、ろくろの廻る音、藩窯公園めおとしの塔の音など、伊万里焼にまつわる様々な音を聞くことができる。鍋島藩窯として300年余の歴史を持つ、焼き物の町の音風景。
山王神社被爆の楠の木 長崎県/長崎市複合原爆によって境内にある2本の大きな楠は黒ずみ、枯れたかに見えたが、焼け跡の中から奇跡的に芽を吹き、人々を勇気づけた。被爆を記憶している楠は、今も葉ずれの音を奏で、木の下に人々が集まってくる。
通潤橋の放水 熊本県/矢部町陸水かつて水不足に苦しんだ白糸台地に農業用水を送るため、嘉永年間につくられた石造りの水路橋。放水口の栓を抜くため木槌で叩く音に続いて、放水が始まり、空に弧をかきながら水が躍り出る。
五和の海のイルカ 熊本県/五和町哺乳類天草の五和の海には、周年、約300頭の野生のバンドウイルカがいる。漁船で10分ほど行くとイルカに出会い、船上から声を聞くことができる。イルカとの共存をめざす漁業の町のほほえましい音風景。
小鹿田皿山の唐臼 大分県/日田市産業・交通日田に伝わる小鹿田焼は、水の力を利用する独特の臼、唐臼で陶土をつく作業から始まる。山合いの焼き物の里に、唐臼の音がやさしく響く。
岡城跡の松籟 大分県/竹田市植物滝廉太郎の「荒城の月」のモチーフとなった岡城跡で、松の老木を吹き渡る風の音。城跡に立てば、祖母傾・阿蘇くじゅうの山並みを眺めながら、松を渡る風が心地よく聞こえる。
三之宮峡の櫓の轟 宮崎県/小林市陸水三之宮峡の渓流が落差7m余りで、巨石に囲まれた滝壺に落ちる音。周りの場所では普通の沢音のように聞こえるが、滝壺をのぞき込むと淵にこもった滝音がとどろきわたることから、「櫓の轟」と呼ばれるようになった。。
えびの高原の野生鹿 宮崎県/えびの市哺乳類えびの高原は動植物の宝庫で、夜になると野生鹿が高原一帯を大小の群をなして行動する。特に秋は、雄鹿が雌鹿を呼ぶ「キーン、キーン」という鳴き声が、高原の暗闇によく響きわたる。
出水のツル 鹿児島県/出水市冬鳥として渡来するナベヅル、マナヅルの我が国最大の越冬地。地域の人々の永年の愛護活動により、約1万羽が飛来し、多数のツルの鳴き交わす様は壮観。
千頭川の渓流とトロッコ 鹿児島県/屋久町複合屋久杉の山を流れ下る千頭川に沿って、渓流の音の中を森林軌道のトロッコが走る。世界遺産の島・屋久島の自然にふれる“動く環境教室”として活用しようという計画がある。
後良川周辺の亜熱帯林の生き物 沖縄県/竹富町生物複合西表島の後良川周辺はマングローブ等の自然環境が豊かな場所で、アカショウビン、オオクイナ等の鳥や、ハラブチガエル等を始め亜熱帯の多様な生き物の声を聞くことができる。
エイサー 沖縄県/与那城町、勝連町祭り等旧盆に先祖の供養を行うため人々が行列をつくり、太鼓(パーラーンク)と三味線でエイサー唄を歌い、踊りながら家々をまわる沖縄の伝統行事。唄や踊りは地区により異なり、各々の地区で大切に受け継がれている。