お遍路さんの杖と鐘の音に満願の鐘が尾をひいて
大窪寺の鐘とお遍路さんの鈴

鐘・鈴

香川県長尾町

●よく聞ける時期
1年中、いつでも。春と秋はお遍路さんが多い。

●よく聞けるところ
大窪寺境内とその周辺

●寄りみち
大窪寺から南へ下った吉野川流域には見どころが多い。旧撫養街道ぞいの脇道には江戸時代に隆盛をきわめた豪商の屋敷が並び、卯建の街並みも見られる。かつて阿波藍の集散地だった。白茶けた土の柱が林立する浸蝕地形の土柱も珍らしい。

 四国霊場八十八か所めぐりは、お伊勢参り、熊野詣でなどともに、江戸時代の庶民にとって大きな楽しみだった。今も白装束に菅笠、金剛杖を持ったお遍路さんが、行く姿は四国路の風物詩だ。

 阿波、土佐、伊予を経た四国遍路は、讃岐から「涅槃の道場」と呼ばれ、山ふところに抱かれた大窪寺が八十八番最後の霊場となっている。参道に点在する遍路の供養墓に手を合わせながら、険しい山道を歩きつづけ、「りーん、りーん」と鳴る鈴の音は、ようやく結願の大窪寺へたどりつく。

 満願の喜びを胸に、山門の鐘を打てば、「ごーん、ごーん」と山々に心地よく響きわたる。清らかな音が、長く尾をひく長尾の町である。

アクセス

列車・バス=JR高徳線造田駅からタクシーで40分。または高松琴平電鉄長尾駅からタクシーで30分。
マイカー=高松から国道193号、377号経由で30キロ。

<問合わせ先>
長尾町保健衛生課・香川県大川郡長尾町東888−5、0879・52・2511