長い時の流れを経て、今も技が奏でる。
因州和紙の紙すき

紙すき

鳥取県青谷町・佐治村

●よく聞ける時期
1年中、朝から晩まで

●よく聞けるところ
青谷町…山根、河原集落内

佐治村…村全域で聞こえるが、とくに津無地区、つく谷地区が盛ん

●寄りみち
鳥取市は県庁所在地ながら、落ち着いた雰囲気の小都市で、温泉も湧く。市内の北側に広がる鳥取砂丘は日本海を渡る風によってできた美しい砂丘だ。みごとな風紋を見せている。

 因州和紙は、1千年余りの歴史があるといわれる和紙産業であるが、明治時代には1300業者あったものが、いまでは26業者余りに減少している。

 ここには、画仙紙を中心とした手すき和紙の技術が伝承され、その生産工程のなかで、清らかな水に溶かしたミツマタなどの繊維を汲み取り、「ちゃっぽん、ちゃっぽん」と何回も何回も簀桁を揺り動かしながら、紙をすき上げていく。

 この温もりのある紙すきの音は、集落内を歩いていると、点在する手すき場から聞こえてくる。

 山間の家並の中に静かにもれる、磨き抜かれた技が奏でる音は、ふるさとの伝統的な風物詩として親しまれている。

アクセス

列車・バス=《青谷町》JR山陰本線青谷町駅から小畑行きバス10分で、山根、河原下車。《佐治村》JR因美線用瀬駅から日の丸バス20分、福園橋バス停下車、徒歩3分。
マイカー=《青谷町》国道9号から6〜7キロ日置川沿いに南下する。《佐治村》国道9号から53号、482号を経て用瀬から約10キロ。

<問合せ先>
青谷町創生企画課・鳥取県気高郡青谷町青谷667、0857・85・0011
佐治村企画課・鳥取県八頭郡佐治村大字加瀬木2519−3、0858・88・0211