息ながく、息をつめたり、風の演出いろいろ
岡城跡の松籟

松籟

大分県竹田市

●よく聞ける時期
通年聞くことができるが、中秋の名月より晩秋にかけてが、とくによく聞こえて風情がある。

●よく聞けるところ
岡城本丸跡

●寄りみち
竹田の市街には瀧連太郎旧宅を復元した瀧廉太郎記念館があり、本町には人が通り抜けると廉太郎メロディーが聞こえる廉太郎トンネルもある。殿町の武家屋敷家並み、竹田市立歴史資料館など見どころも多い。

 松籟とは針のような緑の松葉が何千何万本と松の枝にしげり、松の横枝が風によって強い弾力をもって上下左右にゆれ動かさせる際に立てる複雑優雅な風の交響楽である。

 岡城跡の本丸跡に、樹齢100年の松の老木が残っている。

 岡城は大野川(白滝川)と稲葉川の深い渓谷を堀として断崖上に築かれた中川氏の名城だったが、明治4年(1900)に廃城、いまは石垣が残るのみである。

 秋になると本丸跡の老松のまわりの木々が落葉をはじめ、松の緑は一段と映えるとともに、秋風を全身に受けた老松はすばらしい松籟を奏ではじめる。とくに秋の夜空に月が昇ると、城跡、松籟、月光が三重奏となり、まさに「荒城の月」の世界が現出する。

 瀧廉太郎作曲、土井晩翆作詞の名曲が松籟の響きにのって聞こえてくるようだ。

アクセス

列車・バス=JR豊後竹田駅から緒方行きバスで岡城入口下車、本丸まで徒歩10分。
マイカー=大分市より50キロ、国道10号で犬飼町から国道57号で竹田市へ。岡城跡駐車場より本丸まで徒歩7分。

<問合せ先>
竹田市商工観光課・大分県竹田市大字会々1650、0974・63・1111