大気環境・自動車対策

平成26年度自動車交通騒音の状況

平成27年12月22日(火)
環境省水・大気環境局 自動車環境対策課

 環境省は、平成26年度に行われた自動車騒音常時監視(騒音規制法の規定に基づき、都道府県及び市(特別区を含む)により自動車騒音の状況が監視されるもの)の報告に基づき、全国の自動車交通騒音の状況について以下のとおり取りまとめました。

1.自動車騒音常時監視の実施状況

 自動車騒音の常時監視は、都道府県等が自動車騒音対策を計画的に行うために地域の騒音を経年的に監視することが必要であるとして平成12年度から実施しています。監視に当たっては、「騒音規制法第18条の規定に基づく自動車騒音の状況の常時監視に係る事務の処理基準(平成17年6月)」に基づき、平成18年度以降、原則として5年間で対象となる地域全体の評価を行うこととし、計画的に評価対象地域を広げてきているところです。
 さらに「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」(平成23年法律第105号)に基づき、平成24年4月1日付で都道府県から一般市へ権限委譲が行われ、平成26年度は、全国835地方公共団体において、環境基準の達成状況の評価が実施されました。評価の対象は、道路に面する地域における延長52,391km、7,794千戸の住居等です。なお、評価の対象となる住居等は、道路端から50mの範囲にあるものとしています。

2.環境基準達成状況

(1)全体の状況

 評価対象の全戸数である7,794.1千戸のうち、昼間(6時~22時)・夜間(22時~6時)のいずれか又は両方で環境基準を超過していたのは529.5千戸(6.8%)であり、そのうち昼夜間とも環境基準を超過していたのは256.3千戸(3.3%)でした。
 幹線交通を担う道路に近接する空間における3,279.2千戸のうち、昼間・夜間のいずれか又は両方で環境基準を超過していたのは373.9千戸(11.5%)であり、そのうち昼夜間とも環境基準を超過していたのは179.0千戸(5.5%)でした。
 環境基準の達成状況の経年変化は、各年で評価の対象としている住居等の違いを考慮する必要はありますが、報告された範囲では近年緩やかな改善傾向にあります。

(2)道路種類別の状況

 全体を道路種類別に分けて集計したところ、昼間・夜間のいずれか又は両方で環境基準を超過していた割合が最も高かったのは一般国道であり、2,213.0千戸のうち239.5千戸(10.8%)でした。

 これらの状況は後日、(独)国立環境研究所が運営するインターネットサイト「全国自動車交通騒音マップ(環境GIS 自動車交通騒音実態調査報告)」においても、地図と共に情報提供します。
 インターネットアドレス(リンク)

【全国自動車交通騒音マップ掲載例】
スクリーンショット:全国自動車交通騒音マップ掲載例