1.自治体職員
自治体職員のアンケート結果をみると、「燃料電池自動車に関する理解を深めてもらえた」、「多くの人々に燃料電池自動車を体感してもらえた」との事業成果が高くなっている。
また、自治体職員との意見交換会でも、これを裏付けるように、子供たちに対する学習効果や既存の環境イベント等の効果向上が挙がっている。
・図表 IV-3 自治体職員へのアンケートにみる啓発効果(事業成果)
・図表 IV-4 自治体職員との意見交換会にみる啓発効果(事業成果)
◆子供たちに対する学習効果
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全般的に好評だったが、特に児童・生徒を対象とした「学校キャラバン隊」の実施は、体験学習の一環として大変有意義であった。
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環境学習のスライドを作成したところ、かなり高い関心を持ってもらうことができた様子で、多数の質問を受けた。一部の質問には、答えられないものもあったほどである。
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今回、実際に燃料電池自動車に体験同乗したことにより、生徒・児童は実体験に基づく環境問題の理解ができるようになったと考える。
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机上の学問ではなく、体験同乗によって、生徒たちは強い印象を持ったようである。教室の座学では出てこなかった質問が、体験同乗によって多数でてきたこともその表れであると考えている。
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小学生ぐらいの子どもたちを燃料電池自動車に乗せると、「未来の車」として、大人たちと比べて目の輝きが明らかに違うと感じる。大人より子どもを乗せた時の方が、反響は大きい。
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◆既存の環境イベント等の効果向上
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地球温暖化防止キャンペーンを、夏と冬の二回行っている。今回の燃料電池自動車の事業を組み合わせることで、キャンペーン全体のPRができたと思っている。
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参加型のイベントとして効果があった。また、テレビ・ラジオでも取り上げてもらったのがあり難かった。
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◆地域メディアとの連携による啓発推進
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地域ケーブルテレビとの連携により、2種類の番組が作成された。1つは面白さ重視の番組、他方はニュース番組で非常に良くまとまったものとなった。
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2.体験同乗者
体験同乗者のアンケート結果をみると、燃料電池自動車に関する認識度は、「よく知っている」、「だいたい知っている」が年度が進む毎に減少している。
一方、「聞いたことがある」は増加傾向にあり、燃料電池自動車の名前程度は知っているが、その中身は良く知らない層が増加しているといえる。
このため、本事業において、全国の自治体で事業を推進する意義は高いと考えられる。
・図表 IV-5 体験同乗者へのアンケートにみる啓発効果(燃料電池自動車の認識度)
体験同乗前後の車両イメージの変化をみると、燃料電池自動車に関する正しい認識が不十分であることが分かる。体験同乗前には低いイメージであった「加速・走行性能」、「静かさ」等が大きく伸びており、燃料電池自動車が車としての基本性能を十分以上に持っていることが実感できた結果となっている。特に、本事業で使用した二次電池とのハイブリットシステムを有する燃料電池自動車は、その加速感がガソリン自動車にはないどこまでも伸びるような加速感を持っており、運転にあたった自治体職員からも好評であった。
・ 図表 IV-6 体験同乗者へのアンケートにみる啓発効果(車両イメージ)
体験同乗者の自由意見では、体験型の本事業の継続的な実施に対する要望や、テレビでの宣伝などが挙がっている。
・ 図表 IV-7 体験同乗者へのアンケートにみる成果
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このようなイベントを色々な所で行う。試乗させてもらいながら、色々説して頂いてよかったです。勉強になりました。
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イベント等で積極的にPRするべき。
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全国各地で試乗会を、時間をかけて行い燃料電池自動車の良いところをわかってもらうといいと思います。私は、初めて燃料電池自動車に乗って感動し、この自動車に乗りたいと思いました。
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テレビで宣伝する。テレビで感想を言ってもらう。
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身近なディーラーなどで展示、試乗を行う。
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