環境省大気環境・自動車対策自動車排出ガス等関係自動車排出ガス規制についてディーゼル車対策技術評価検討会とりまとめ

ディーゼル車対策技術評価検討会とりまとめ

6 今後の課題

(1)本検討会ではDPFの技術的事項について評価を行ったものの、限られた条件での確認にとどまることから、引き続き、国、自治体等において調査する必要がある。

(2)本検討会の結果から確認されたDPFの技術的課題の多くは、使用過程車への後付けという条件によるものである。しかしながら、DPF自体はその装着を前提としたエンジン制御等の技術と組み合わせれば、新車における排出ガス低減技術としては有望であると期待される。このため、本検討会で得た使用過程車におけるDPF装着に係る課題等は、DPFを採用した新車の開発に際し留意すべき点ともなる。従って、自動車製作者は、これらを活かしつつ、ディーゼル車対策技術の開発を早急に進めるべきであり、規制の水準にかかわらず可能な限り排出ガス性能の良い自動車を早期に市場に投入することが望ましい。

(3)DPFの中には、軽油中の硫黄分による触媒の被毒等により再生が阻害されたりするものもあるため、燃料生産者は、これらのDPFを装着した自動車の販売に対応して硫黄分の少ない軽油を供給するよう努力すべきである。

(4)使用過程車への後付けDPFについては、我が国のみならず各国での活用事例も報告されていることから、多方面の情報収集、関係機関との情報交換を行いながら、引き続きその活用方策を検討すべきである。

ページのトップへ